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→参照 出典:東方Projectシリーズ 月から逃げて来た兎(玉兎)。 被弾するまで参加していく、 かがみんとは謎のウサギ語を話す仲らしい。
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各キャラ紹介文 うどんげ と てゐ うどんげ と てゐ1 ■みんなでゆっくりしようよ こ. ど ど | / ヽ. の こ : .| i し み i 兎 ま. : | ____ | よ ん | . : で .: | / _`> | う. な. | . : 本 | / //´ | よ で. | . : 気 | i / / | ゜ ゆ .| . ? .な | / !/ | っ | ,.-‐- 、 ん |/ /! | く |,.-‐- 、 / i だ | //-、 ヽ、______ り _.ノ ヽ. __,,...i i | /ゝ-'' ヘ \| / i i´ | ! ト、ヽ、.,____ / ハ i ,ハ. ! !_!、.,_____ノ ヽ/ ○ / / ハ i ....... !、_____,.イ 'ー ' ; ; ; ', ./ o /,.イ/_,.! / ............. / / i、 ;_ハ ハー!‐ ハ i i / ゜ 〈/ 〈レ' . イ i ハ_!_レヘ ! ,ィ--'r! i 〈 ハ / / /!" `i ........ 〈 ノ ハ !´ト_ノ V ゞ-',,, !ハヘ! i / / |.u _/ ´i ! 7 " ̄ i ! i 〈 / //| !_../ 〈r 人 'ー=-' ハ ! ヽ 〉 /ニ二ヽヘ, ン^ヽ >.、.,___ ,.イ / ハノ こ. ど ど | / ヽ. の こ : .| i し み .i 兎 ま. : | | よ ん | : で .: | | う. な. | : 本 | | よ で. | : 気 | | ゆ | ,.-‐- 、 ? .な | | っ |,.-‐- 、 / i ん |.、 , ‐‐.、| く | ヽ. __,,...i i | だ /.、ヽ / ,ヘ.,__! り .i i i´ | ! ト、ヽ、.,____ / .'.,. i-‐─-! ,' / ヽ______ _.ノ ,ハ. ! !_!、.,_____ノ ヽ ○´\_゙i_l 'ー´\ ............\|!、_____,.イ 'ー ' ; ; ; ', ,' o., , , ト、 、\ ヽ、.. / / i、 ;_ハ ハ ! ハ i i. i |ィ ハ _」 i ',‐- ', ', ト イ i ハ_!_レヘ !、!」_ハノi i 〈 ハ |. |レイ (ヒ_] ヒ_ン)トヘ 」 〈 ノ ハ !ttテュ, V ,rェzァ ! ハヘ! i. | |ゝi "" ,___, ""Ⅳ! ´i ! 7 " ̄  ̄ "' i ! i 〈. | ヘ |.'、U. ヽ _ン 从.| 〈r 人 'ー=-' ハ ! ヽ 〉. | i. ヽ>、,_ __,,..イi Ν ン^ヽ >.、.,___ ,.イ / ハノ ■基本 _人人人人人人人人人人人人人人人_ > ゆっくりしてゐってね!!! < ,r‐ ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄、 ,'´ , ´"r'^` ', i ', ,.-‐- 、 / i ノ / / !.l l / ヽ. __,,...i i | く i ノ ! ;' / i i´ | ! ト、 ` oヽ!-‐‐- oノ ;i i ,ハ. ! !_!、.,_____ノ ヽ / ''"´´ `゛゙`''`ヽ !、_____,.イ 'ー' ; ; ; ', / / , ) 、 ' , / / i ハ ハ ハ i i ,' i ,/lノi ハ ノ、 ! ', ', イ i ノゝ、 ヽ ! / ! i 〈 ハ i ノ,イ __,.ノ レ' lハ、_トハ i i 〈 ノ ハ !(ヒ_] ヒ_ン ).!ハヘ! i l '´ .| i (ヒ_] ヒ_ン ',ハノ ´i ! 7"" ,___, "" i ! i 〈 | | l '" ,___, "i ! 〈r 人 ヽ _ン ハ ! ヽ 〉 i | |、 ヽ _ン イ l ン^ヽヽ、 , / ハノ ! | ! >,、 _____, ,.イ i | レ ` ー--─ ´イ/ ヽ、__ \`ヽ、 / // ,. -‐-、 ,.- 、 .`ヽ.`', ', ____ / r'r' / i /, ヽ. ,ゝ!.|"´ `"7 // / ハ├──-//i i ./ `´ !.!/ヽ. ,' / ソ ヽ、! | / / /i ! , , `ヾ. ', i / ; ; ゝ、____ノ i ./ ./ ‐!-| ハ _ハ_ i ヽ. i 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 | i ,!ア、レ' i'ァ/_ル!、.| i | i / ハ___, レ レ、__ゝ | Y !ヘレ'.i (ヒ_]. ヒ_ン ).レヘゝ| ハ レヘ i' (ヒ_] ヒ_ン レ ハ | !"" ,___, "" .| | | | ノ l |'" ,___, "'i | ノ .| i' ',. ヽ _ン ノ .| | | ノ ハ ヽ _ン ノ i ( .| | |ヽ、 イ|、_! ! | イ / / イ,>、 _____, ,.イ ´ ハノ ハ| .| ` ー--─ ´ | |ヽ!. | ■てゐの嫌がらせ ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ ,.‐‐、 ,.-‐-、 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y \ ', !-─‐--i / /´ ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ /`ー' L//`ヽ、 | ノ l |〃 ̄  ̄ l | ノ / /, /| , , ', ノ ハヽ、 'ー=-' ノ i ( イ / /ゝ、イ人レ/_ハ ヽ i イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ ノイi圷旡≧/ /≦乏. ト、!| | 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈_r'¨´ ̄`ヽ_ | |/ / / /| |"iソ| | レ'Y ! 〈〉 i ヽ,ソ -ーィ,_ノ | | , -- 、 | |/ |./ | ゝ、 、_イ |_____/ と\ ー'⌒ー' イ / .i | 7 ̄/ , , | ヽ二,ノ ヽ、 / .i | ,-、 nn. r-、 _00 / '┴'r'. | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /. | 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./.  ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / / 、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / / . \\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ .‐、 ,.-‐-、 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y \ ', !-─‐--i / /´ ハ レヘ i' rr=- r=;ァハソ ハ /`ー' L//`ヽ、 | ノ l | l | ノ / /, /| , , ', ノ ハヽ、 -=- ノ i ( イ / /-‐/ i L_ ハ ヽ! i イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ レ ヘ 7(ヒ_] ヒ_ン )ト、!| | 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈_r'¨´ ̄`ヽノ"" ,___, ""iソ| | レ'Y ! 〈〉 i ヽ,ソ -ーィ,_ノ__ ヽ _ン / |./ | ゝ、 、_イ |_____/ と | > ,,__ _,.イ / .i | 7 ̄/ , , | ヽ二,ノ レ'| | / k_7_/レ'ヽ, ハ. | i / ; ; ゝ、____ノ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ハ レヘ i' rr=-, r=;ァハソ ハ | ノ l |  ̄  ̄ l | ノ ノ ハヽ、 ー=- ノ i ( イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノi l l i / _ 〈〉 ) l i | l (___) / / ,,-----、 / / |; 餅 | ⊂二(⌒ )二二二|; つ |⊃‐‐/’, ’,  ̄ ’,ヽ∴。|; き |,∴ー、〉∴ - ヾ \|!|!!,i,,!ii,!li / /,・ /`ー' L//`ヽ、 / /, /| , , ', イ / /-‐/ i L_ ハ ヽ! i レ 圷旡≧/ /≦乏. ト、!| !,./ | |/ / / /| |"iソ| | |.从| | , -- 、| | |./ | レ'| i>.、 ー'⌒ー'イ / .i | |------------------------ | |------------------------ | . | !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! | | /~O 7 .TT ̄) .| | ( | ||O~ | . | ヽ-'丶-' | | | T T O丶OTヽT T~丶 | | |\( ( | | |┤ . | | ┴ ヽ-' ヽ┴'┴┴-' | . | ( 力 う ど ん) | |!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!| lニニニニニニニニニニニl ■うどんげの復讐 _人人人人人人人_ > ゆっく… <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄' ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i _人人人人人人人人_ ,' / ソ ヽ、! | > ゆっくりしね!!!< i / ; ; ゝ、____ノ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 〉--' / /、__; ィ ノヽ_; ! i ハ 〈==- ,.‐‐、 ,.-‐-、 i / ハ_ニ;、/--/ ̄ , ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ へヽ. / ,ー、 〉 ハ レヘ i' __. } ...| /! | '!-─‐‐------i / /´ | ノ l |" _}`ー‐し'ゝL _ .| ! L//`ヽ ノ ハヽ、 ノ`r--‐‐'´} ;ー------------ヽ| / .| / 、 ', イ / / イヽ>, ,ノ`ヾ -‐'ーr‐'"=- イ / /-‐/ L_ ‐- ハ ヽ! i 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 グシャ レ ヘ | rr=-, r=;ァ ト、! | .| レ'Y ! 〈〉 i ヽ,ソ !,/. !/// /// iソ | | ゝ、 、_イ |イ | .从.''"u 。 ) ー=- ( "。'/./ | 7 ̄/ , , | | レ'| i ヽ、 _________________ ィ '/ .i | ■てゐ、うどんげイメージダウン大作戦 の巻 ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ__ノレ レ、ヽ、_ゝ | Y <今日もまた、うどんげを ハ レヘ i' o゚⌒ ⌒゚oハソ ハ ウザくする作業がはじまるお | ノ l |" (__人__) l | ノ ノ ハヽ、 ` ⌒´ ノ i ( / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ / FMV / 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 /_____/ ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ | ノ l |〃 ̄  ̄ l | ノ ノ ハヽ、 'ー=-' ノ i ( / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ / FMV / 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 /_____/ _,,....,,_ _人人人人人.r-、 _00 / '┴'r' 人人_-''" `''> ゆっく | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /ってね!<ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^| 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ. └r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / / ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ /, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7\\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/` \ ', !-─‐-i / /´ ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ / `ー' ー' ヽ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' , / /, /| , , ', レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ イ //-‐/ i L_ ハ ヽ! i !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' レ ヘハi (ヒ_] ヒ_ン) ト、!| L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! !, |7"" ,___, ""、 | | | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ | 从 ヽ_ン 从 | レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 下. ど ど | / ヽ. げ こ ・ .| i し ぜ i る ま. ・ | ____ | わ ん | . 気 で .・ | / _`> | ざ. ぶ. | . ・ 私 | / //´ | さ あ. | . : の | i / / | ゜ た .| . ? .評 | / !/ | い | ,.-‐- 、 判 |/ /! | の |,.-‐- 、 / i を | //-、 ヽ、______ _.ノ ヽ. __,,...i i | /ゝ-'' ヘ \| / i i´ | ! ト、ヽ、.,____ / ハ i ,ハ. ! !_!、.,_____ノ ヽ/ ○ / / ハ i ....... !、_____,.イ 'ー ' ; ; ; ', ./ o /,.イ/_,.! / ............. / / i、 ;_ハ ハー!‐ ハ i i / ゜ 〈/ 〈レ' . イ i ハ_!_レヘ ! ,ィ--'r! i 〈 ハ / / /!" `i ........ 〈 ノ ハ !´ト_ノ V ゞ-',,, !ハヘ! i / / |.u _/ ´i ! 7 " ̄ i ! i 〈 / //| !_../ 〈r 人 'ー=-' ハ ! ヽ 〉 /ニ二ヽヘ, ン^ヽ >.、.,___ ,.イ / ハノ ■御主人様のオシオキ ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i うどんが新作登場、イラスト化、スタンプ化 ,' / ソ ヽ、! | ちょっと目立ちすぎじゃない? i / ; ; ゝ、____ノ .‐、 ,.-‐-、 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 i ノ( ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y \ ', !-─‐--i / /´ ハ ⌒ i' rr=- r=;ァハソ ハ /`ー' L//`ヽ、 | ノ l | l | ノ / /, /| , , ', ノ ハヽ、 -=- ノ i ( イ / /-‐/ i L_ ハ ヽ! i イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ レ ヘ 7 ( ゚ ) ( ゚ ) ト、!| | 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈_r'¨´ ̄`ヽノ"" .. U ""iソ| | レ'Y ! 〈〉 i ヽ,ソ -ーィ,_ノ__'ー=三=-' / |./ | ゝ、 、_イ |_____/ と | > ,,__ _,.イ / .i | 7 ̄/ , , | ,.‐‐、 ,.-‐-、 く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 \ ', !-─‐-i / /´ /`ー' L//`ヽ、 / /, /| , , ', イ / /-‐/ i L_ ハ ヽ! i そいつは偽物だよ レ ヘ 7(ヒ_] ヒ_ン )ト、!| | たまには私のことも思い出してね !,/7"" ,___, U""iソ| | |.从 ヽ _ン / |./ | レ'| i>.、,,__ _,.イ / .i | (__つ / ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄\/ / ̄ ̄ ̄ ■てゐ と きもんげ 詐欺の相談だってさ おお、こわいこわい ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. ,.‐‐、 ,.-‐-、 / ハ├──-//i i く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 ,' / ソ ヽ、! | \ ', !-─‐--i / /´ i / ; ; ゝ、____ノ /`ー' L//`、 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 / /, /| , , ', i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y イ //-‐/ i L_ ハ ヽ! i ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ レ ヘハrr=-, r=;ァ ト、!| | | ノ l |  ̄  ̄ l | ノ !, |7  ̄..  ̄ 、 | | ノ ハヽ、 'ー=-' ノ i ( | 从 'ー=三=-' 从 | イ / / イヽ> ___, イ イ ハノ レ' |> .,,_ __ イ/ .i ■捕獲 _人人人人人人人人人人人人_ > 兎がとれました!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ | ノ l |〃 ̄  ̄ l | ノ / ̄ヽ/ ̄ ヽ ノ ハヽ、 'ー=-' ノ i (. ( / ___i イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ `ー、/ / / 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈__/ ̄) | ,-,/ レ'Y ! 〈〉 i ヽ,ソ ( | i彡 ゝ、 、_イ | ̄ ̄ ̄ ̄ /| | | ヽ 7 ̄/ , , | , -i i | | | - 、 / `ー' ー' ヽ / /, /| , , ', イ //-‐/ i L_ ハ ヽ! i レ ヘハi (ヒ_] ヒ_ン) ト、!| | !, |7"" .. " 、 | | | 从 'ー=三=-' 从 | レ' |> .,,_ __ イ/ .i _人人人人人人人人人_ > ニャーン!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ■ウザテイ . r-、 _00 / '┴'r'. | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 / | 泣けばいいと思ったの?/. | 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./ | ばかなの? /.  ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / / | / 、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / /  ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ . \\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! ,. -‐-、 ,.- 、 ,.‐‐、 ,.--、 / i /, ヽ. く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 / ハ├──-//i i \ ', !-─‐-i / /´ ,' / ソ ヽ、! | / `ー' ー' ヽ i / ; ; ゝ、____ノ / /, /| , , ', 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 イ //-‐/ i L_ ハ ヽ! i i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y レ ヘハi (ヒ_] ヒ_ン) ト、!| |ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ !, |7"" ,___, ""、 | | | ノ l |  ̄  ̄ l | ノ | 从 ヽ_ン 从 ノ ハヽ、 ー=- ノ i ( , -‐ ○ .,,_ __ イ/ イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ l_j_j_j と) / k_7_/レ'ヽ 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 ■ウサギ団 ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├───--//i i + ┼ ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ * 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 + i / ハ_ニ;、,レ⌒,レ、_; ⌒ゝ Y ☆ * .!,∩ レヘ i' (●) (●)ハソ ハ ∩、 地上産兎を月産兎と偽ってえーりんに売りつけてやるお! (ミ ヽ l | ⌒(__人__)⌒ l | ;; ノf 彡) ,ノ \ \ヽ .. |r┬-| ノ i / / + ,イ / \_,ノ`ヽ----`ー'´r=i' ´イ / 〈rヘ ! ( ノ ヾ/ `ヽレi ノ , ノ i + レ'Y `ー'! 〈〉 |ー ノ! ,ァ'´,イ ,r‐‐--、 〈 / i ,'´ , ´"r'^` ', i ', ノ / / !.l l く i ノ ! ;' ` oヽ!-‐‐- oノ ;i / ''"´´ `゛゙`'''、 / / , ) 、 ' , ,' i ,/lノi ハ ノ、 ! ', ', 一瞬で見破られるだろ、優曇華的に考えて… i ノ,イ _ノ レ' ヽ_.ハ i i l '´ ,i ( ●) (●)ヽノ | l (__人__) i ノ ` ⌒´ノ ,' ノ | } ,' /_ヽ } ,' / '; \_____ __ノ ヽ ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├───--//i i + ┼ ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ * 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 + i / ハ_ニ;、,レ⌒,レ、_; ⌒ゝ Y ☆ * .!,∩ レヘ i' (●) (●)ハソ ハ ∩、 (ミ ヽ l | ⌒(__人__)⌒ l | ;; ノf 彡) ,ノ \ \ヽ .. |r┬-| ノ i / / + ,イ / \_,ノ`ヽ----`ー'´r=i' ´イ / 〈rヘ ! ( ノ ヾ/ `ヽレi ノ , ノ i + レ'Y `ー'! 〈〉 |ー _ __人 __ _ 。 . | | `Y´ 丿, , ,. | ! / / / ハ ヽ. ,-、 nn r-、 _00 / '┴'r' | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 / | 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./ ,-、 nn .  ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / / r-、 _00 / '┴'r' 、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /. \\`´ | |. l| l 〈 / ノ!. | 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./ ,ァ'´,イ  ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / / ,r‐‐--、 〈 / i 、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / / ,'´ , ´"r'^` ', i ', \\`´ | |. l| l 〈 / ! ,.-‐- 、 ノ / / !.l l ,.-‐- 、 / i く i i ノ ! ;' _.ノ ヽ. __,,...i i | ` oヽ!-‐‐-くoノ ;i | / i i´ | ! ト、 / ''"´´ `゛゙`''`ヽ、 i ,ハ. ! !_!、.,_____ノ ヽ / / , ) 、 ' , !、_____,.イ 'ー ' ; ; ; ', ,' i ,/~lノi ハ ノ、 ! ', ', / / i、 ;_ハ ハー!‐ ハ i i i ノ,イ ァ;' T'レ' レ rハ. i i イ i ハ_!⌒レヘ ! ,ィ⌒r! i 〈 ハ l '´ ,i レ'(ヒ_] ヒ_ン) ハノ 〈 ノ ハ !´ (●) V (●),, !ハヘ! i | !l "" ,___, ""! | ´i ! 7i ⌒(__人__)⌒ i ! i 〈 i ノ'.、 ヽ _ン ノ | 〈r 人 |r┬-| ハ ! ヽ 〉 ! ,' >,、 _____, ,.イ i ン^ヽ >.、 `ー'´ __,.イ / ハノ ■上を向いてキスすると思ったの?ばかなの? ,. -‐-、 ,.- 、 ? / i /, ヽ. ,.‐‐、 ,.-‐-、 / ハ├──-//i i く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 ,' / ソ ヽ、! | \ ', !-─‐-i / /´ i / ; ; ゝ、____ノ /`ー' L//`ヽ、 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 / /-‐/ i L_ ハ ', i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y イ / /(ヒ_] ヒ_ン ) ヽ! i ハ レヘ i' (ヒ_] ヒ_ンハソ ハ レ ヘ 7"" ""ト、!| | | ノ l |" ,___, l | ノ !,/7 O iソ| | ノ ハヽ、 ヽ _ン ノ i ( |.从 / |./ | イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ レ'| i>.、,,__ _,.イ / .i | ゆっくりうえをむいてね! |l | || l l| | l| | ,. -‐-、 ,.- 、 |l | || l l| | l| | / i /, ヽ. |l | || l l| | l| | / ハ├──-//i i |l | || l l| | l| | ,' / ソ ヽ、! | ☆ |l |,、;=r=f=f=r;,、 | ☆ i / ; ; ゝ、____ノ \ i(( l ! l. l. i )) / スコーン! 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 | lヾi=r==r=F彳| i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ,ノ l | | ! │ | l. l て ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ / )、 ` ー--'-- '--'‐ '",、,そ \ | ノ l |〃 ̄  ̄ l | ノ ☆ レ ヘ 7 ,rェェェ、 ト、!| | ☆ ノ ハヽ、 'ー=-' ノ i ( !,/7 |,r-r-| iソ| | イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ |.从 `ニニ´ / |./ | 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 レ'| i>.、,,__ _,.イ / .i | | i| | || | | | !|| | |!!!!| ||| i| | !i _____ |l!l i| _/ ヽ _ / / ○ ヽ / / ○ i i 〃 {ハ_ハ_,!V ハ レ'、i l │ i| ,. -‐-、 ,.- 、 i iソル ⌒ ,___, ⌒ 从|i i / i /, ヽ. i i /// ヽ_ ノ /// ソ i / ハ├──-//i i i ヽ、 ハ / ,' / ソ ヽ、! | ☆ ヽルmm.っ、.,____ノmm ハ_ハ丿☆ i / ; ; ゝ、____ノ \ | lヾi=r==r=F彳| / スコーン! 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 l | | ! │ | l. l i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ,ノ l | | ! │ | l. l て ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ / )、 ` ー--'-- '--'‐ '",、,そ \ | ノ l |〃 ̄  ̄ l | ノ ☆ レ ヘ 7 ,rェェェ、 ト、!| | ☆ ノ ハヽ、 'ー=-' ノ i ( !,/7 |,r-r-| iソ| | イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ |.从 `ニニ´ / |./ | 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 レ'| i>.、,,__ _,.イ / .i | ■笑ううどんげと冷めたてゐ ,.‐‐、 ,.--、: :く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 \ ', !-─‐-i / /´: :/ `ー' ー' ヽ / /, /| , , ',: :イ //-‐/ i L_ ハ ヽ! i レ ヘo。(ヒ_] ヒ_ン)。o、 |: ,. -‐-、 ,.- 、 :!, |7"" ,___, ""、 | | / i /, ヽ. | 从 ヽ _ン 从 |: / ハ├──-//i i : レ' |> .,,_ __ イ/ .i ,' / ソ ヽ、! | , -‐ ○ / k_7_/レ'ヽ, ハ. |: i / ; ; ゝ、____ノ : l_j_j_j と)i 〈|/ i ,.ヘ | i | 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 .| / i: ヘ! \ |: i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y : | 、ハ _,.ヘ、 /、! ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ !'〈//`T´', \ `'7'ーr': | ノ l |  ̄  ̄ l | ノ : レ'ヽL__|___i,___,ンレ|ノ ノ ハヽ、 ー=- ノ i ( ト-,/ |___./: イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ : 'ー' !_,./ 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 ■患部で止まってすぐゆっくり キ 初 L | / ヽ / 〈 モ 月 ∧ !__| / ヽ ! く 初 え l と ト,.-| | /`ヽ ヽ-| | 月 l イ か | ヽ、__,// ヽ__く !? マ 関 ゝ / ノ ジ 係 /i イ | ト、 |イ ィ | ト、 な |ハ_ノ_、 ハ ト、__|イ | ハ / ,| ハ \_ヽ r-、⌒Y⌒ く K|({C | ヽ `!´|C | | |rc-' ヽ| ``TCヽ| / | | `ー' 、__`ー-|ハ V弋 | | |〉 / /(_人⌒Yリ | | ノ ゙゙゙/ | |  ̄、_,、_,  ̄,,, Y `イ'´人 `  ̄ / ノ`ー'`'`ゝ  ̄ / キ ニ / />、_ /イ キ / | モ コ | | / | `ー──} モ |>、_____,.ィ r'⌒ヽ l 厨 ゝ ヽ/|-'| ヽ/ | l ゝ ヽ / リ' イ く く | ト-'く ,ル| イ ( | / ゝ \ | | | /く ゝ / | / ■ゲラゲラゲラ×3 ,-、 nn ,-、 nn.r-、 _00 / '┴'r' r-、 _00 / '┴'r' r-、 _00 / '┴'r'.| '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 / | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 / | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /.| 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./ | 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./ | 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./. ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / /  ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / /  ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / /、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / / 、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / / 、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / /. \\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! . \\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! . \\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! ,.-‐-、 , ‐‐.、 ,. - 、 ,'" ̄ヽ ,,..--─‐- ッ- ...、. 〈 ,ー、ヽ / ,ヘ.,__ ,.' ! -─-,,,,ノ ', /' 入 . `、 '.,. i-‐─-! ,' / , ' ,.ヘ l ' , ', // λ ゞ /´⌒ヽ / \_゙i_l 'ー´\ / / ! | /.〈 / ! /ヽ、 | i ,' , , , ト、 、\ ヽ、 〈 イ ハ ハ ハ ハ ,! i レ /ノ⌒ ノノ ⌒ ハ ハ ';. i |ィ ハ _」 i ',‐- ', ', ト ヽ__,.イ ハノ-‐lノ lノ‐-レ ゝ- ' | ' y i (ヒ_] ヒ_ン ) | | i |. |レイ (ヒ_] ヒ_ン)トヘ 」 l /' (ヒ_] ヒ_ン) ハノ l / |/i "" ,___, "" / | ' ,. | |ゝi "" ,___, ""Ⅳ! ./ 〉 "" ,___, "" i ハ 〈 (λ, ヽ _ン 从 λ j. | ヘ |.'、. ヽ _ン 从.| 〉 ト ヽ _ン ノレ l ヽ,_,ノヽレ> .,,_ __ イセンノヾ__ノ. | i. ヽ>、,_ __,,..イi Ν レ ル ,‐ `i_ ‐-‐_i"' ,ヽノ / ./ k_7_/レ'ヽ,. | .ハ ,.ヘ|ゝK _7ヽ | Ν 〈 i 〈〉 i. λ〉 /i 〈|/ i ,.ヘ. | i | ヘ., i ヘ|〉 N| | / .,| ,ヘ'`\ ,/ / i: ヘ! \. | / !ハ i: '、',|. / / .l ,l .\ ヽ、 kヽ 、ハ _,.ヘ、 /、.. レヘ ,.ヘ.,_ ハ , / `rー' l_ヘ , /l `ー-' 〈//`T´', \ `'7'ーr'. `rー' '´ / ,'`T´゙i゙i〉! ,/ /l ハ 'ヘ、 ヽL__|___i,___,ン´ '、Ν、く,___,i___|___l,.ヘ! __ハ_.r'ー,i`ヽ,_λン ト-,/ |___./. ',___| ',,-イ ', | | / 'ー' !_,./. ',__! `ー' ',__! !_,/ 各キャラ紹介文 うどんげ と てゐ うどんげ と てゐ1
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『アーマードうどんげ2』 41KB 虐待 改造 希少種 独自設定 ゆっくりする事自体が悪い気もするんだ。 初めましての方は初めまして 他作を見てくださった方はありがとうございます。 投稿者の九郎です。 どうぞよろしく。 ―――――――――――――――――――― 崖の上にゆっくりの集落がある。 その集落は現在、宴の真っ最中。 しかし、その宴に参加できないゆっくりが一匹だけいた。 「かひゅっ………ひゅー………ひゅ………」 身体を崖の突き出した岩に何度も打ち付け、落下の衝撃を受けながらまだうどんげは生きていた。 人間ならば痛みを通り越して身体の感覚などすでに無いはずだが ここに至っても律儀に機能し続ける痛覚に苦しんでいる。 誰もいない暗闇の中で冷静になったうどんげは一つの疑問を持っていた。 ――――何故 うどんげは、喋れないという理由であらゆるゆっくりから迫害されてきた。 しかし伝説の集落の噂を聞き、長く世界をさまよい歩き続けた結果 たどり着いたのは初めて自分を受け入れてくれた集落。 感涙にむせび泣き、一生ここでゆっくりしていこうと思った。 ――――どうして 理由は分からない。 事の始まりは唐突だった。きっかけすら分からない。 うどんげは本当に、ある日突然ゆっくり出来ないと糾弾されたのだ。 ――――教えて 誰に聞いても無駄だった。 自分は言葉を持たないのだからそれ以前の問題だった。 ゆっくり出来ないこととは何だ? ゆっくり出来ることとは何だ? 分からない、分からない、わかラなイ、ワカラナイ、ワカラナイ 自分は何も得ず、何にも理解されず置き去りにされた。 その日、訳もわからないままうどんげの命は幕を下ろした。 ―――――――――――――――――――― 気が付くと、視界に何かが映った。 あれは…そうだ、ゆっくりだ。ゆっくりの集落。 かつて、無実のゆっくりを殺した罪深い集落。 首謀者のぱちゅりーがいた。 手足を刺し貫いたまりさ、みょん、れいむ、ありすがいた。 口を刺したちぇんがいた。 崖から落とした成体になりたてのまりさがいた。 今ここに来て理性は死んでいる。 よって自分には憎しみしかなかった。 今ここに来て感情は死んでいる。 そのため心は冷え切っていた。 その心の空洞を埋めるのは憎しみしかない。 何をするわけでもなくただ集落を見ていた。 子供を亡くしていたれいむが新たな子宝に恵まれていた。 若いまりさがありすと番になった。 ただその様子を憎しみを持って見ていた。 ―――――憎しみでしか関わる術を持たなかった。 日々は廻ってゆく。 嵐に蹂躙されることもあった。 新たな種を迎え入れることもあった。 自分はただ、憎しみを持ってそれを見続ける。 日々は廻ってゆく。 平和な集落であっても、物事には必ず終わりがある。 その集落もまた滅び去っていった。 自分はただ、憎しみを持ってそれを見続けている。 集落のあった場所には何も残らなかった。 その後も何かが訪れる様子はない。 当然だ、ここはたどり着くのすら困難な場所。 そこに何もなければ好き好んで訪れるような場所ではない。 それでも、日々は廻ってゆく。 見続けるその世界には何も無かった。 それでも、その世界を見続けていた。 幾星霜。 うつろな心に残ったその憎しみもやがて朽ち果てていった。 そうして憎しみすらなくなったとき、初めて気付くことがあった。 ―――――嗚呼、何のことは無い――――― 理由なんて、初めからなかったんじゃないか ――――5月2日、午前10時、研究所、培養槽―――― 今日も、オレンジ色の中に漂っている。 気泡が目の前を通過してゆく。 閉じている右目はともかく、機械仕掛けの左目は眠っていても機能し続けているのだ。 ヒュー、ヒュー、とパイプを伝って空気の流動する音がする。 自らの呼吸音はこの中にいる限り常に聞こえるため、時計の音に近い。 ポンコツ寸前の身体は、48時間ここに入らない時間が出来れば崩壊してしまう。 再び複数の気泡が通過していった。 このオレンジジュースも常に入れ替えが行われており、たまに気泡が混じるのだ。 規則正しい呼吸音より、不規則なこの気泡の方が時間の流れを感じさせてくれる。 三度(みたび)気泡が通過した。 まるで母胎の中にいるようだ。 全身の力を抜いてただじっとしているだけでいい。 この中は外の世界と違って完全で、思考する必要すらない。 しかし、この中に長くいたいと思ったことは一度も無い。 退屈だとか、したいことがあるのだとそういう意味ではない。 この中にいることが不快だったのだ。 ―――――――――――――――――――― まどろみの中から現実へ。目が覚めていくのが自覚できる。 一刻も早くここから出たくて、私は解除コードを入力した。 解除用のプロトコルは全て暗記してしまっている。 だけど機械は私には任せてくれない。ホントにイライラする。 解除が終わるまでの間、雑談でもしましょうか。 何故って?その方が気が紛れるから。 だってしょうがないじゃない。この空間に不足は無くても不満があるから。 海の中に沈んでいるようなイメージ。地に足はつかないし、アーマーはロックされていて動けない。 気分は最悪。今すぐにでも培養槽を壊してしまいたいくらい。 私の身体は元から私の物であったのは一割程度なんだって。 今ゆっくりの身体を成している物は他のゆっくりから移植された物で、残りは機械。 それならいっそ全部取り替えればいい、と文句を言ったら『それでは移植実験の意味がない』と返された。 実験に関して納得はしていないけど同意はしてる。 どうせ逆らったところで徒労に終わるのは分かりきっているから。 それに大人しく従っていれば、稼動試験と称して外で好きに出来る時間も用意される。 だからこそそのあたりはは『飼いゆっくり』らしく、出来る限り方針に合わせることにした。 私には拾われた記憶は無い。 半死半生で発見されたらしく、気付いた時には臨床実験の材料にされていた。 『担当』によれば私のように大人しい実験体は珍しいと聞く。 普通のゆっくりだったらゆっくりさせろ、と喚き散らしてまともに実験が進められないとか。 強引に拘束すれば『非ゆっくり症』で使い物にならなくなる。 私がこの実験に適応できたのは多分、理性と感情の両方が死んでいるからでしょう。 身体を助ければ心が死に、心が死んでいれば身体が助かる。皮肉な話ね。 ああ、もうすぐ解除のシーケンスが最後の段階に入る。 誰ともわからない妄想に話しかけるのももうおしまい。 私は、完了のブザーを心待ちにしている。 ……………… ………… …… 研究員は培養槽からのロック解除要請を承認してから ピッタリ五分間、被検体の状態をモニタしていた。 呼吸をはじめ、体内の状態に異常は無い。全て規定範囲内である。 それでも問題を挙げるとすれば、解除までのこの時間にストレスを感じていることだろうか。 しかし、ゆっくりという存在に自然的にはありえない力を付加している以上 むやみやたらに開け放つわけにもいかなかった。 しばらくして、培養槽のオレンジジュースをこぼしながら黒いものが姿を現した。 『それ』は声ではなく、機械音声で挨拶をする。 『………おはよう』 「おはようと言うには、ちょっと時間が遅いな」 出てきた瞬間の被検体の機嫌が悪いのはいつものこと、と言わんばかりの無愛想に返事が飛んでくる。 うどんげも、気の効いたコメントを期待していたわけではないので特に気にしなかった。 『今日は何も無かったと思うんだけど…』 「まあそうだな……またゆ虐しに行くのか?」 『稼動試験よ』 うどんげの現在位置は研究所で常に確認可能。 左目のモノクルで見ている映像は全て録画され、何をしているのかも一目瞭然。 森に入って行ってはゆっくりをなぶり殺しにしていることも研究所では周知の事実であった。 「ああそうそう、今日は面白いことが分かってるんだった」 『面白いこと?』 うどんげはシャワーを浴びて身体を乾かした後に研究員の座っている場所まで移動する。 研究員は眼前にあるモニターに監視カメラの映像を出した。 『……ドス』 「そ、君がいつも行っている『狩り場』にドスまりさが現れたらしい。 見ての通りお祭り騒ぎの状態さ」 研究所の裏手にある山の土地は一通り研究所のオーナーが買い上げている。 目的は言うまでも無く野生のゆっくりの生態研究や駆除システムの開発である。 「君も、試験でドスの相手はさせられてたけど 実戦はこれが初めてだったよな」 『ええ、そうね』 うどんげはドスの存在を知って我知らず昂ぶっていた。 被検体に対してそれほど興味のなかった研究員はそれに気付かない。 身体をモニターしている機器だけがそれを察知していた。 『一応聞いておくけど、私はドスと戦ってもいいの?』 「いいさ。研究所が実験のために投入したものじゃあない。 むしろ研究の邪魔になるだろうから、君が追い払ってくれれば助かるな」 『別にアレを倒してしまっても構わないんでしょ?』 「…ああ、勿論。存分にやってきたらいい」 答えを聞き、うどんげは使い慣れた刀と、もう一つの装備を手に取った。 「ブレードとワイヤーフックだけ?」 彼女の専用装備には刀の他に発煙筒、ライト、エアガンなど 対ゆっくり用の武器や便利グッズがいくつかあった。 『あんなの素手でも殺れる』 ぶっきらぼうな返答を最後にうどんげは研究室を後にした。 ――――同日、午前12時、森林―――― 森の中はいつも通りの状態であった。 おそらく、研究員からドスまりさの存在を聞かされていなければ この先もいつも通りと思っていただろう。 が、そうでないが故にうどんげの歩みはいつも以上に速かった。 『少しでも早くドスに会いたい――――』そんな思いがあったからかもしれない。 初めてドスと戦った時は、ものの数分で細切れにした。 二回目の戦闘では止めを刺さずに足や目などのパーツを破壊し、行動不能にした。 どちらも研究員が立ち会った上で、指図されてやったことだ。 ドスと一対一で向かい合ったとき、頭の中では切り刻むイメージしか沸かなかった。 特に面白みは無く、面倒なだけ。 いつも通りの自分に課せられた、実験と言う名の『仕事』。だが今回は違う。 そこには義務も権利も無く、ただ自分の思う通りにするのみ。 特に今回は、あのデカブツに聞いてみたいことや試したいことがたくさんある。 そう思ううどんげの紅い右目は、普段の鈍い輝きでなく 爛々とした復讐者の光が宿っていた。 ――――同日、午後1時、ゆっくりの集落―――― 「どすー!」 「ゆゆーん!どすはとってもゆっくりしてるね!」 「どすはさいっきょうっだよ!」 うどんげが今だ興奮冷めやらぬゆっくりの集落を見下ろしていた。 今までの情報から察するに、ドスが現れてからそれなりの時間が経っているものと思われる。 しかしながら『ゆっくりできること』を主眼に行動をするためか 他の事を頭の外に追い出してはしゃぎ続けている。 ドスの頭上にある木を狙ってワイヤーフックを発射する。 空気圧で射出されたフックが木に刺さったのを見て、軽く引っ張る。 刺さった刃の返しでしっかり固定されているのを確認。 木の枝からジャンプしつつワイヤーを巻き上げた。 うどんげは下にいるゆっくりの群れに気付かれることなくこうして木の上を移動できる。 体重の軽いゆっくりならではのアクロバットであった。 「どすだったら『あくま』もらくしょうだね!」 「ゆっへん!もちろんだよ!もし『あくま』があらわれたら どすのあっとうてきちからでたたきのめすよ! ないてあやまってもゆるさないよ!」 ドスの頭上で一連の会話を聞くうどんげ。 しかしその心中は呆れや失望の色が濃い。 違う。そうじゃない。自分が聞きたいのはそんなことじゃない。 「ここはゆっくりしたみんなのゆっくりぷれいすだよ! にんげんともたいとうなゆっくりぷれいすをどすがまもってね!」 研究資材としてこの森とゆっくりを管理しているに過ぎない人間が 自分達に手を出さないと図に乗っているだけなのだが。 しかし基本的に『あくま』をはじめ、自分達の脅威となる存在がいるという程度の認識はあった。 「どすはせかいの『おうさま』になるんだよ! みんながゆっくりするためのさいっこうっのむれをつくるよ!」 「「「ゆゆーーーー!!!」」」 だが結局、突然変異後のドスまりさには通用しない常識のようであった。 『国』ではなく『群れ』と言うあたり底が知れる。 結局は、この森から出たことの無い井の中の蛙ということだ。 (………王………か………) ゆっくりとしては決して珍しくない会話。 しかし、うどんげはその台詞に感じ入るものがあった。 曲がりなりにも人間社会を見てきた身。 王に限らず、代表者に選出されることがいかに難しいか知っているつもりである。 『………コロシテヤル』 そのつぶやきは、自身を含めて誰にも聞こえてはいなかった。 ただ、軽々しくその言葉を放ったことが気に入らなかっただけ。 度を越したその憤りは明確な殺意として収束した。 紅い右目は怒の感情に塗りつぶされている。 しかしどこかそれは ドスと戦えるという喜色があり ドスをどうやって殺そうかという楽しさがあり ドスが、ゆっくりとして生まれてきたことを哀れむ哀しさがあった。 「どすがせかいをさいっこうっのゆっくりぷれいすにするよ!!」 「「「ゆゆううーーーー!!!」」」 ドスまりさが叶うはずもない演説を垂れ流すたび、集落のゆっくりはそれに反応し喜色満面。 先ほどから随分長い間同じことを繰り返していたのだが 気にしてもいないし覚えてもいないようだ。 それ以前にまりさがドスになるよりも前の事すら良く覚えていない様子。 端的に言えばこのドスはかなりの阿呆であった。 通常のまりさからドスに進化したばかりのため、心根はただのまりさである。 今もただ単に、自分が褒め称えられることがゆっくり出来ること という命題に基づいて行動しているに過ぎない。 ドスとしての仕事や責任の重さなど頭に無く、今日の分の食料集めさえまともに行われていなかった。 「なにやってるの!?れいむはおなかがすいたんだよ!! はやくごはんさんをもってくるんだよこのくず!!たくさんでいいよ!!」 この狂宴を中断させたのはれいむ、いやでいぶだった。 状況に危機感などを持ったのではなく、巣の中で昼寝から起きてきただけのことであった。 集落の中でも鼻つまみ者らしかったでいぶの登場に皆は顔をしかめるが ドスだけは上機嫌でそれに応える。 「ゆっ!そうだね!きょうもいっぱいむーしゃむーしゃしていっぱいすーやすーやするよ!」 「わかったらはやくごはんもってきてね! れいむのごはんさんはどこ!?」 「いまからみんなでかりにいくよ!どすにゆっくりついてきてね!」 「はあああああああああああああ!!?? れいむは『こそだて』でいそがしいんだよ! かりになんていくわけないでしょおおおおおおお!!??」 「ゆ!?ごめんね!じゃあごはんさんあつめてくるから おうちでゆっくりまっててね!」 「なにいってんのこのくずううううううううううう!!! れいむはいまおなかがすいたっていってるでしょおおおおおお!!?? ばかなの!?し――――ぶぎゃ!!?」 「ゆえ!!??」 でいぶが台詞を言い切るか言い切らないかというタイミングで事は起こった。 「ゆぎゃああああああああああああ!!!! でいぶのべりーぎゅーどなもみあげさんがああああああ!!!!」 ドスは何が起こったのか分からなかった。 何かが飛んできて目の前のれいむを掠めたような気もするが それが石なのか木の実なのか、全く分からずにただぽかんとした。 しかし、現実問題として痛みにのたうつれいむを放っておくわけにもいかないと考える。 「れ、れいむ、だいじょうぶ!?」 「だいじょうぶなわけあるかあああああああ!!!! でいぶのもみあげざんなおぜえええええええええ!!!!」 「ゆ、ゆ、ゆううぅぅ………??」 ドスは阿呆でも仲間を思う気概や責任感は半人前程度にあったようで れいむを助けようとオロオロし始める。 「なにやっでるうううううううう!!!! おぐずりをいっばいもっでごいいいいいいいい!!!! だぐっざんのあばあばででいぶのもみあげざんをなおぜええええええ!!!!」 「ゆ!そうだね!」 ゆっくりにとって栄養価の高い甘味を与えればそれ自体が薬として機能し、傷が治る。 そう考えたドスは群れのゆっくりに大声で言う。 「むれのたくわえのあまあまをあるだけもってきてね!! ゆっくりしてないでれいむをたすけるよ!!」 「「「…………」」」 ドスが周りを見やると同時に皆が一斉に目をそらした。 集落のゆっくりは一様に『このゲスを助ける必要が無い』と考えている。 しかもそれ以前に、いくら甘味を与えようが欠損したパーツはそうそう元に戻らない。 加えて、でいぶは本当にただ単にもみ上げが千切れただけであり 餡子を漏らすような大ダメージは受けていない。 そんなことに緊急用の蓄えを使えるか、と全員が突っ込みたかった。 「なにやってるの!?ゆっくりしてないではやくもってきてね!!」 「でいぶがいだいいだいでゆっぐりでぎないだろおおおおおおおお!!!!」 「「「…………」」」 皆それぞれに言いたいことはあったが意味合いは全て同じ『NO』だ。 そかし、それを口にする者はいない。 何故なら、ここで出しゃばって否定的な意見を言えば その発言者が槍玉にあげられるのは必至。 結果として全員が沈黙を持って答えとした。 一方こちらは木の上のうどんげ。 ワイヤーフックの付いた右腕を突き出した状態ででいぶの動きが落ち着くのを待っていた。 右目は閉じられており、左目のモノクルには『SNIPE MODE』と表示されている。 また照準とそれに重なるようにでいぶが映し出されている。 現在右腕はうどんげの意志では動かず、照準器で狙ったポイントにフックが命中するように連動していた。 第一射は見事にでいぶのもみあげだけをふっとばし フックはモーターの巻き上げによってゆっくりの目に止まる前に視界から消えていたのだ。 そして、でいぶが疲れて動きが収まったところで第二射が行われる。 「いじゃあああああああああああ!!!」 「ゆ!?ゆうう!?れいむだいじょうぶ!!??」 音も無く飛んできたフックはれいむの後頭部を抉り、音も無く消えていった。 「いだいいだいでいぶのぎれいでゆっぐりじだぐろいがみざんがあああああああ!!!」 「……むきゅ!?」 「なんなのおおおおおおおおお!!?? どすのむれになにがおこってるのおおおおおおお!!??」 落ち着きを取り戻し始めていたでいぶが再び騒ぎ出したところで ドスはますます混乱を加速させる。 しかし黙って事の推移を見ていたゆっくりの中、一匹のぱちゅりーが何かに気付いた。 (むきゅ…?くろい……くろい………?) でいぶの『くろいかみ』という言葉からよくないものを思い出しかける。 なんだったっけ、と辺りを見回して思い出すきっかけを探す。 でいぶがいる。後頭部が直線的に抉られて餡子が漏れ始めている。 ドスがいる。群れの中でもそれなりに頭の良かったぱちゅりーは既にこのドスを見限るつもりでいる。 周囲を見渡してからすーっと上に目をやると 『!』 頭上の真っ黒な『あくま』と目が合った。 「…………………むきょわあああああああああああああああああああああああああああ!!!! ぶはぁっ!!!」 「ゆ?ゆんやあああああああああああああ!!!」 「なに!?なに!?なんなのおおおおお!!??」 「わがらないよおおおおおおおおお!!!」 「どぼじでまりざのぱちゅりーがえいえんにゆっぐりじでるのおおおおおお!!??」 木の上のうどんげと目が合っただけでぱちゅりーは中身を吐き出し、あっという間に息絶えた。 悲しいかな、『あくま』の存在を周囲に知らせる余裕など無かった。 番と思しきまりさは、突然訳も変わらず絶命したぱちゅりーにすがり付いてゆんゆん泣いた。 「ぎゅべぇ!!!」 またある場所で奇声が上がった。 皆が一斉にそちらを見ることにはワイヤーフックは視界の外。 フックが刺さった当のまりさは最初から最後まで何があったか理解する間もなく中枢餡を破壊されていた。 「ゆんやあああああ!!!もうごわいのやだあああああ!!!」 「れいむおうぢがえるうううううううう!!!」 「ゆっぐりでぎないいいいいいいい!!!」 当初のお祭り騒ぎは何処へやら。 次々と仲間が不可解な負傷や変死を遂げることに耐え切れなくなり 散り散りになって自分達の巣へ戻り始めていた。 その中には、件のドスも含まれている。 「ぼうおうぢがえるうううううううう!!!!」 この台詞はゆっくりの習慣なのか、ドスも例に違わず適当な方向へと移動を始めた。 「ゆ、ゆう!?こないでね!?こっちこない ぶぎゅる!!!!」 しかし結局このドスは、ドスになるということがどういうことが全く理解していなかったのである。 「おぢびぢゃああああぁぁぁ………ぎゅびぃ!!!」 「どぼじで ゆびゅ!!!」 「わがらないよおおおお びぎぃ!!!」 集落のゆっくり達が次々とドスの下敷きになってゆく。 『おうちかえる』と言っておきながら、このドスはまだ住居を持っていない。 作ってもいない『おうち』を目指すことなど出来ず ただ他のゆっくり達に追従する形で跳ね回り、最悪の状況が形成されていく。 「どすうううううう!!!!」 「どぼじででいぶがああああああ!!??」 「おがーじゃあああああああん!!??」 ドスに潰された犠牲者は既に十匹を超えていた。 そして仲間が死んでゆく絶叫に影響され、ドスの頭はますます混乱していった。 「どぼじでええええ!!!どぼじでええええええ!!?? どすはどすなのにいいい!!!! づよいのに!!えらいのに!! ぜがいいぢゆっぐりじだゆっぐりなのにいいいいいい!!! ………ぶびゃ!!!」 ドシン、と木に激突したことでようやくその歩みを止めるドス。 激突の衝撃で木が揺れて、うどんげはバランスを崩したが スナイプモードを解除した右手で木にしがみついて事なきを得る。 うどんげの真下にいたドスがうどんげのいる木にぶつかった。 ―――つまりは、ゆっくりを潰しながら集落をぐるりと一周し、元の位置に戻ってきたのである。 「いだいいいいいいい!!!! どぼじでどずがごんなめにいいいいいい!!!!」 顔を痛めたドスはごろんと横に転がりのた打ち回った。 目からは大粒の涙を流している。 致命的なのは、痛みに我を忘れて周囲の状況をつかめていないことだ。 集落のゆっくり達は相次いだ変死のことは頭の中から吹っ飛んでいた。 何しろドスの影響による被害者と数の差がありすぎる。 「どす!!!」 一匹のまりさがドスに対して大声を上げた。 容姿や度胸から察するに、集落の中でも古強者のゆっくりだろう。 「なにやっでるのおおおおおおお!!?? みんなのどすがいだいいだいなんだよおおおおおおお!!?? はやぐあばあばもっでぎでよおおおおおお!!!!」 今だ、親を亡くした子れいむがすすり泣く声がする。 番を殺されたありすがドスに憎しみを込めた目線を向けている。 友達を失ったちぇんが怒りの感情をぶつけようとしている。 そんな雰囲気の中で、唯一ドスに向き合う古参まりさが言葉を紡ぐ。 「どうして!どうしてこんなことをしたんだぜ!! みんないいゆっくりだったのにどすのせいで えいえんにゆっくりしちゃったんだぜ!! どすならみん――――」 「ぞんなのじらないよおおおおおおおお!!!! どうでもいいがらどすをゆっぐりざぜろおおおおおおおおお!!!!」 まりさの言葉はそんな台詞に遮られた。 「どすなむれのおさなんだよおおおおお!!?? えらいんだよおおおおおお!!?? いちばんゆっくりできるものでしょおおおおおお!!?? むれのゆっくりがしんだってかわりがいるでしょおおおおおおお!!?? どすは『ゆいいつむに』なんだよおおおおおおお!!??」 この暴論を聞いた皆は一斉に、そして完全に、ドスまりさを見限った。 「ゆっぐりじねえええええええ!!!!」 一匹の短気なみょんが激昂して古参まりさの横を通り過ぎていく。 そして『はくろうけん』をくわえて寝転がっているドスの左目に突き刺した。 「ゆっ………ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」 木の上のうどんげすら顔をしかめるほどの大声が響き渡った。 通常のゆっくりより何倍も大きなドスから見れば『はくろうけん』は小さいが 目玉という部位に対しては十分すぎるダメージとなった。 あまりの痛みから起き上がったドスは残った右目で皆を見やった。 しかしその目には、『ドスにとってゆっくりできない群れ』しか映らない。 皆の視線を受けたドスがキレて再び大声で叫ぶ。 「どすにっ…!おざにざがらっでいいどおもっでるのがああああああああ!!!!」 「うるさいよ!!!」 「おまえなんかおさじゃないんだねー!わかれよー!!」 「あんないなかもの、こっちからねがいさげよ!!!」 ほんの数十分前にはちやほやされていたドスが 今や悪の親玉として全員から罵声を浴びていた。 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎ………!!!」 ギリギリと歯軋りをするドス。 自分が一番偉いのに!お前らには何も出来ないくせに! 「おざにざがらうやづはゆっぐりじねえええええええええええ!!!! ぜんいんぜいっざいじでやるうううううううううううう!!!!」 「み゙ょっ!!??」「ぎゅびぃ!!??」 腐ってもドス。 古参まりさと武闘派のみょんがドスの踏みつけによりあっさり命を落とした。 「なんでえええええええええ!!!!!」 「ゆぎゃああああああああ!!!!」 「ゆっぐりでぎないよおおおおおおお!!!!」 「どすにざがらっだのはおまえがああああああああああ!!!!」 片目から光を奪われたことで完全に群れを敵視したドスの虐殺が始まろうという時だった。 「ゆっ!!??」 それを中断させたのはドサッと降ってきた一つの黒い影だった。 その黒い影は背筋を伸ばすと、少し後ずさりをしたドスと正面から対峙した。 「ああああああああああああ!!!!『あくま』だああああああああああ!!!!」 「ゆぅ!?」「なに!?」「わがらないよー!?」 ドスに背を向けて逃げ出そうとしていたゆっくり達がドスの発した 『あくま』という言葉に反応し、振り返った。 「『あくま』だあああああああ!!!」 「ゆんやああああああああ!!!」 「じにだぐないいいいいいい!!!」 どうやら集落のゆっくりの格付けでは既に ドス < 悪魔 となっているようであった。 その証拠に、普段の『あくま』に対する対応と同じように遠巻きに 『あくま』を木の陰などから観察する体制に入り始めている。 『…………』 全員の視線が集まる中、うどんげは右足を引いて腰に帯びた刀に左手を掛けた。いつもの居合いの構え。 が、少し違うのは、右手を前に出して手のひらを上に向け、くいくいと二回手首を動かした。 ――――――かかってこい。 うどんげはドスに対して無言でそう言った。 『悪魔とドスが向かい合っている』 ゆっくり達はそんな光景にしばし意識を奪われていた。 しかし、ようやくという感じにフリーズが解けた一匹のありすが言う。 「そ、そうよ!『あくま』のあいてはどすがすべきだわ!!」 その言葉に呼応するように、他のゆっくり達も口々に言い放つ。 「そうだよ!どすなら『あくま』がたおせるんだよね!!」 「どすはかてるんだね!わかるよー!!」 「ゆ、ゆううう!!!そうだよ!!どすはえいっゆうっだよ!!!」 皆の言葉に感化されたドスは崩壊しかかっていた自尊心を取り戻しつつあった。 自分が『あくま』を倒せば誰も逆らわないだろう、という打算も少しある。 しかし、集落のゆっくり達は発した言葉とは裏腹の共通意識を持っていた。 『どちらが死んだところで構うものか』 『あくま』はいつも通りならターゲットを定めた以上、他のゆっくりに手を出さないだろう。 ドスが勝とうが負けようが、ゆっくり出来ない奴が一匹減るだけだ。 加えて、皆はあんな阿呆なドスが勝てるとはもうこれっぽっちも思っていなかった。 だからこそ、ゆっくり殺しの『あくま』か『どす』か、殺された方を皆で笑ってやろうとしている。 ゆっくりにそこまで明確な思考や目的意識があるわけではないが 少なくとも第三者から見ればそう説明できる状況と化していた。 「ゆっくりじねえ!!!」 そのようなことは露知らず、ドスまりさはうどんげを踏み潰そうと襲い掛かる。 ボヨンボヨンと弾力のある下半身をくねらせて、うどんげがいた場所に着地した。 「ゆっ…!ゆへへへへへ!!!あとかたもないね!!!」 自分の足元に『あくま』がいないことを認めると、何の疑問も持たずに撃破したことを確信する。 「やっぱりどすはさいっきょうっだよ!!!」 左目の怪我も忘れてドヤ顔で威張るドス。 しかし… 「ぷっ……!げらげらげら!!!! どすはやっぱりばかなのぜえええええええ!!!!」 「ゆぅ!?なにいってるの!!どすはさいっきょうっであたまもいいんだよ!! もう『あくま』はいないからむれのおさとし……ゆぎいいいいいいやああああああああ!!!!」 ドスは後頭部に鋭い痛みを感じた。 「なんなのおおおおおおおおお!!?? 『あくま』はもうしんだでしょおおおお!!??」 ドスがのろのろと振り返るがそこには何もいなかった。 しかし次は額、前頭葉に当たる部分に激痛が走る。 「ゆぎゃあああああああああ!!!!」 「げらげら!!!どすはのろまだね!!!」 「とんだいなかものだわ!!!」 ドスは訳がわからず、ひたすら周囲に目を走らせた。 しかし見えるのは、痛みに震える自分を大笑いするゆっくりできないゆっくりの集まり。 「ゆっぐりでぎないゆっぐりは ゆぎゃああああああああああああ!!!」 側頭部にダメージ。 また方向転換をし、今度こそ自分を攻撃した敵を見た。 「『あくま』がああああああああああ!!!! この『あくま』がああああああああああ!!!!」 目に留まったその黒い影に対して突進を開始。 しかし突進が始まる頃には既にワイヤーフックがドスの斜め後ろにあった木に刺さっていた。 次の瞬間、うどんげは地面を蹴ってワイヤーを巻き上げる。 ドスの左横を掠めるように『飛翔』し、すれ違いざまに傷ついたドスの左目を刀で斬り付けた。 「いじゃいいいいいいいいいいい!!!!」 フックが刺さった木に到達する時には空中で体勢を変えており、木に両足を付いて勢いを殺した。 あとはワイヤーフックのスイッチを切って フックを抜けないようにする為の『返し』の棘を引っ込め、地面に着地する。 走るよりもずっと早いこの『飛翔』をゆっくり如きに捉えられるはずも無かった。 ましてドスは左目が見えていないのだ。 今のようにうどんげがあえて姿を晒すようなことをしない限り 何も分からずに切り刻まれるだろう。 「ばーかばーか!!!」 「おまえみたいなばかなのろまが『あくま』にかてるわけがないんだぜ!!!」 「ゆぷぷぷぷぷ!!ゆっくりしてないね!!!」 しかし皮肉なことに、遠巻きに全体を見ているゆっくり達にはうどんげの動きが大体は見えている。 なにはともあれ、緑の多いこの森林において黒いアーマーは目立ちすぎるのだ。 少々早い速度で移動してようが、その姿は簡単に目に入った。 「どぼじでえええええええええ!!?? どぼじで『あぐま』がじなないのおおおおおおお!!?? おがじいよおおおおおおおおおおお!!!!」 幸か不幸か、ドスは例によって周囲の状況を理解していない。 全身のいたるところを斬り付けられ、痛みに震えながら『あくま』を追おうとしていた。 「あああああああああああああああ!!!!」 足に激痛が走る。 身体の上半分が傷だらけになったのでうどんげが下半分に目標を切り替えたのだ。 「いだいいだいいだいいだいだずげでだずげでよおおおおおおおお!!!!」 足に深刻なダメージを受けている上に痛みとその混乱から ついに目で追いかけるのすらおぼつかなくなった。 全くどうにもならない状況で泣き叫ぶのみ。 うどんげはというと、ワイヤーを使わずに地面を走っていた。 既にドスに抵抗する余力が無いと思ったのだろう。 しかし実際のダメージはそうもいかない。 元々の餡子の内容量の多いドスはこの程度で死ぬことが許されないのだ。 もっとも、死ぬことなど今のうどんげが許すはずも無かった。 「だずげろおおおおおおおおおお!!!! どずが!!むれのおざがあぶないんだぞおおおおおおおおお!!!!」 片目を失い、全身をなます切りにされても口だけは動く。 ドスは相応の大きさの口を開けて、皆に助けを求めた。 「げらげら!!『じしょう』さいっきょうっのどすがなにかいってるよ!!」 「『あくま』にかとうなんてばかなこといわなければしなずにすんだのにね!!」 ―――――集落な中で、ドスに対する信頼や尊敬の念など既に無い。 ―――――あるのはただ無様ななぶり者に対する愉悦のみである。 ―――――そしてこの時『あくま』に対する恐怖が、本来向けられるべきドスの畏怖へとすり替わっていた。 ―――――少なくとも、今のゆっくり達にとって『あくま』は敵ではなかった。 ―――――自分達の『願い』を現実のものとする。 ―――――自分達の思いを叶える『力』の具現であった。 (そろそろか………) 連続したうどんげの攻撃は激しさを増す一方だったが頭の中は極めてクリアであった。 何故ならば今行っているのはただの作業であって、感情を伴っていないからである。 しかし、実際に自分の求めている状況に近づくにつれて徐々に表情に精彩が宿る。 賞賛の声。絶望の声。 うどんげはそれを聞きながらも全く意に介していない。 最初から自分の目的以外に興味がないのだから当然と言えば当然だが ここまで自分勝手に振舞えるところは、やはりうどんげも本質はゆっくりだということなのだろうか。 「ゆぎっ!!……いだい……いだいぃぃぃ……どぼじでばりざがごんなめにぃぃ……!」 うどんげの最後の斬撃がドスの口の下を切り裂き、一旦手が止まった。 ドスは泣き疲れたのか絶望したのか、叫ぶことはしなくなっている。 周りのゆっくり達は静かになっていた。状況に飽きが来たのかもしれない。 攻撃は十分と判断したうどんげは納刀し、ドスの前に躍り出た。 「『あくま』……ごの『あくま』がぁ……!!」 散々な目に合わされて怒り心頭のドス。 しかし対照的に冷静なうどんげは静かに問う。 『貴方は、何がしたいの?』 その言葉にドスは一瞬、本当に一瞬だけだが世界が凍りついたような錯覚を得た。 その刹那の感情を自覚する間もなく、ドスは熱を取り戻す。 「おばえ……!!おばえがぁぁぁ……!! ごろず………!!!ごろじでやる………!!!」 図らずも質問の答えに近い形になったがドスは『あくま』と話し合いをするつもりなど一切無かった。 「じねぇぇ……!!じねぇ………!!!」 歯をむき出しにし、目をぎらつかせるドス。 思うように動かなくなった体を引きずりながらうどんげに立ち向かうドスの中には憎しみしかなかった。 「おばえがぁ………!!おばえざえいなげればぁぁ………!!!」 単調な物言いにはまとまらない思考から生まれるありったけの呪詛が込められていた。 結果として出たのは、たらればの話。 お前さえいなければ、皆に尊敬された。 お前さえいなければ、ドスは最強だった。 お前さえいなければ、ゆっくり出来た。 「じ……ねえええええええ!!!!」 たっぷりと時間をかけて直立不動のうどんげを自分の間合いに入れる。 そして最後に残った攻撃手段である『おさげ』を振り上げた。 うどんげがあえてそれを残していることも知らずに。 『っ!………………』 叩きつけられたおさげは確かにうどんげを『捉えた』。 しかしそれを『捉えた』のはうどんげも同じ。 「なん………で………」 うどんげの左手はドスのおさげを掴んでいる。止められたのだ。 『……………』 「はっ……はなぜっ………!!」 ドスの声色には勢いが無かった。 その心の中が恐怖に支配されつつあるから。 その感情に拍車を掛けるように、おさげが無造作に引っ張られた。 「い、いだっ…!!」 『負けを認めなさい』 うどんげは冷たく、それでいて圧力をかけるように言い放った。 しかしまだ心が完全に折れたわけではないドスが脊髄反射で答える。 「どずはざいっぎょうっだぁ……!!おばえなんがにまげない……!! おまえがひぎょうなでを…………!!!!」 この戦いをゆっくり同士の戦いと考えるのならうどんげの存在自体がアンフェアと言える。 しかし当然のことながらそんなものは問題にならない。 『負けを認めないのなら、これを引き抜く』 「ゆぎっ…!?いだい…!いだだだだだだ……!!!」 掴んだお下げをさらに力を込めて引くうどんげ。 「どっ……どずはゆぎぎぎぎぎぎぎぃぃぃ………!!!!」 ドスが何か言う前に引く力を強める。 ついにはミチミチと生え際で亀裂の生じる音がし始める。 自分のおさげが本当に無くなるかも、という予感に襲われたドスはとりあえず謝ろうという思考に至る。 ゆっくり特有の、鳴き声と揶揄される謝罪をだ。 「ごべんなざ」 ブチィ!!! しかし、その台詞も思考すらも予見していたうどんげは むしろそのタイミングに合わせるようにおさげを引きちぎった。 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」 このタイミングを最初から狙っていたうどんげは例によって冷静である。 しかし『謝ったから許せ』というゆっくりならば珍しくない思考を持つドスからしてみれば たまったものではない。 ここにきて、ドスの心は本当に折れた。 ―――助からない。―――殺される。 うどんげが『負けを認めろ』とだけ言って助かるかどうかの交渉を持ちかけなかったのも大きい。 そして周囲のゆっくりの手助けなど実力的にも、信頼的にも二重の意味で期待はできない。 今度は先程とは違う本気の謝罪、と言うよりは命乞いをする。 「ごべんなざいごべんなざい!!!ばりざがわるがっだでず!!! ばりざはざいっぎょうじゃありばぜん!!! じにだぐない!!じにだぐない!!ばりざばゆっぐりじだいいいいいいい!!!!」 ……………………… ……………… ……… ドスが意味の無い命乞いを始めてからうどんげはさらに数分待った。 屈服させた標的を見ながらも驕りは無く、思考も無く、ただぼんやりと待っていた。 が、痺れを切らしたのはうどんげでもドスでもなかった。 「はやく、そのおさをかたるくずをころすのぜ!!!」 その声は戦いの場とは違う、外野から聞こえてきた。 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおお!!?? どすはみんなのどすなんだよおおおおおおおおお!!!???」 反応したのはドス。 いくらゆっくりできないと言われても、その言葉は少なくともドスからすれば予想外だったようである。 「そんなよわよわでやくたたずなぐずはどすでもなんでもないんだぜ!!」 「おまえはみすてられたんだね、わかれよー!」 「『あくま』にかとうなんてかんがえるからそんなことになるんだよ!」 「たすかりたかったらじぶんでなんとかするんだね!」 「『あくま』はゆっくりごろしの『あくま』だからはやくそいつをつぶしてね!すぐでいいよ!!」 「どぼじでええええええええええええ!!??」 第三者の視点で見ればそれほど不自然な流れではない。 だが、残念なことに頭が残念なドスに現状を理解するだけの器量は無かった。 ドスの頭にあるのは何故、という疑問しか浮かんでこない。 『………………』 「ゆひぃ………!!」 無言で立ちはだかる『あくま』に気圧されるドス。 自らの身長に比べると三分の一以下の大きさしかないうどんげだが その存在がとてつもなく巨大に見える。 自然界において体重の差はそのまま強さの差に繋がる。 そのことを本能的にだが理解している故にこの状況を把握できない。 何故、自分はこいつに負けるのか?何故、自分はこいつに勝てないのか? 卑怯な手とかそういう問題ではない。 うどんげの装備と敏捷性がその理を易々と覆しているだけだ。 「ゆ……あ………ああ……………」 八方ふさがりなドスは急を要する状況にありながら途方に暮れていた。 どうすることもできない。 『あなたには、何もできないのね』 「…………!!!」 周りのゆっくりが騒ぐ中、うどんげが静かに言う。 ドスは言い返そうにも言い返す言葉を持たなかった。 相手を制する手段も要素も見つからないからである。 『何もできない時……それでも、何かをしなければならない時。 あなたは一体どうするのか。私は、それが見たい』 「ゆ………ゆううううぅぅぅぅぅぅ………!!!」 ドスの餡子脳がフル回転する。 戦う?謝る?命乞い?逃げる?考える?諦める? 分からない分からない分からない分からない………!!! 「ゆ゙っ………ゆ゙っ………ゆ゙ゔゔゔゔゔゔ……………????」 何があろうと皆をゆっくりさせるつもりでいた。 分からないことは『さんぼう』でも立てて一緒に考えれば、いや皆で考えればいいと思っていた。 戦いになれば自分が戦えばいいと思っていた。 何が起ころうとも、何かするつもりでいた。 しかし、何もできない。 逃げることも、戦うことも、助けを求めることも。 ドスは考えもしなかったのである。 『本当に何一つすることが無い状況』などというものを。 「ゆ……?ゆぎゃあああああああああああああ!!!!」 気がついたら自分の口の下にブレードが刺さっていた。 うどんげは逆手で持ったそれで傷口を抉ってゆく。 『さあ、次の貴方の一手は?』 「ゆんやあああああああ!!!やべで!!いだいのやだああああああ!!!」 傷つけられた足を引きずって後退する。 その場で動かなかったうどんげの手のブレードが離れていく。 「ゆ゙っ………!?」 ドスの後頭部が何かに当たった。 真後ろを見ることはできないが感触からそれが木だとわかる。 後退をすることもできなくなったドスに、うどんげが一歩ずつ歩を進めてくる。 「ゆっ……ひっ………!!ゆひぃ……………!!!」 紅い瞳は観察するようにドスを見ているだけ。 媚びる事も、哀れみを誘う事もできない感情の無い瞳はただただドスの逃げ道を一つずつ塞いでいくだけ。 (どうして!?なんで!?どすはゆっくりしてただけだよ!? どうしてどすがこんなめにあうの!?どうして『あくま』はこんなことするの!?) すでにこの状況を打破するという希望的観測はドスにはなくなっていた。 頭の中では八つ当たり気味に恨み言が浮かんでくるばかり。 その意味の無い思考の中、一つだけ口を通して出た言葉があった。 「どぼじで、ごんなごどずるの…………?」 ドスの大きな口から出た小さな声がつむいだ言葉。 求めるのは『理由』。 この世の理不尽を、不条理を、それが起きる原因をドスは求めた。 それに対し、うどんげは返答する。簡潔に、残酷に。 『理由なんて、無いわ』 そう言って刀を抜き放ち、両手で構えた。 腰を落とした、攻撃の姿勢。 ドスの方もなんとなく理解していた。 自分は、これから死ぬのだと。 「どぼじで……どぼじで……どぼじでぇぇぇぇぇ……………」 それでも、理由を求めずにはいられなかった。 ドスは理由を、この身に降りかかった不幸に対して納得が欲しかった。 抗えぬ運命ならせめてそれが何をもって自分を襲ったのか。 『さようなら』 「ぐびゃっ!!!」 しかし、その最後の望みも叶うことは無く。 両手で真っ直ぐ突かれた刀は中枢餡を貫通し、ドスの命を終わらせたのであった。 「どぼ………じ……………でぇ……………………」 『もっとゆっくりしたかった』 そんな言葉も残さずに。 ……………………… ……………… ……… 「………ゆっ!」 呆然とした雰囲気に包まれていた集落。 しかし『ドスが死んだ』ということを認識した一匹のぱちゅりーが不意に声を上げた。 「む、むきゅ!げすなどすはしんだわ!これでむれにへいわがもどったのよ!」 「……ゆゆ?」 「そう、そうなんだぜ!これでみんなゆっくりできるんだぜ!」 「やったね!」 「ほ、ほんとうにさいていなどすだったね!」 集落のゆっくりを死に追いやったドスがいなくなったことで沸き立つゆっくり達。 しかし、その歓声はどこかぎこちない。 「むきゅ!さすがさいっきょうっの『あくま』ね!」 ぶるぶると分かりやすく恐怖しながらぱちゅりーはうどんげに歩み寄っていった。 その顔には強者に媚びへつらう弱者の笑顔が張り付いている。 「どすをたおしたあなたがこのむれにきょうりょくしてくれれば いまよりもっとすごいゆっくりぷれいすができるわ!」 うどんげはドスから刀を引き抜いた後、棒立ちのままその死骸の前に立っていた。 ぱちゅりーは相手が話を聞いているかどうかも確認せずに早口でまくし立てる。 「いつかはここにはいってくるにんげんたちをせいっさいっして ゆっくりぷれいすをそとにひろげていくのよ! ぱちゅりーの『ずのう』と『あくま』のちからがあればそんなのかんたんに ……………ゆぴぃっ!?」 うどんげは振り返ってぱちゅりーを見やる。 特に何もしていない。しかしぱちゅりーはあまりに大きなプレッシャーを感じて硬直する。 「さ………さい…………こう……………の…………」 ガチガチと歯を鳴らせて恐怖するぱちゅりーの目の前で刀を振るった。 「むきゅぅ!!??」 そして鞘に収める。 刀を振るったのはただブレードに付いた餡子を払っただけだ。 だがその恐怖にぱちゅりーは耐え切れず 「お゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!」 「ゆううううううううう!!??」 「ぱちゅりー!ぱちゅりー!なかみはいちゃだめえええええええ!!!!」 ぱちゅりーを心配して集落のゆっくりが殺到してくる。 うどんげはそれをヒョイヒョイとかわしながら来た道を戻っていく。 一度だけ振り返ってその様子を見るうどんげに一つの言葉が飛んできた。 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおお!!??」 ――――同日、午後7時、研究所内―――― 「どうだ?被検体の今日の様子は」 「ドスを一匹なぶり殺しにしましたよ。 さすがに後片付けはこちらで行いましたが」 培養槽の中に収容されている被検体の状態を記録しながら椅子に座った職員と 部屋に入ってきた職員が言葉を交わす。 「バイタルの方は?」 「依然、変化無し。要するに何も分かりません」 うどんげを収容する培養槽はゆっくりの中身の流動などを観測、記録することができる装置であった。 「研究チームがこの結論に到達してから二年あまり。 こいつには振り回されてばかりだな」 「ええ……本当に。理論が間違っているとは今でも思いませんが こいつ以外の実験データをとらないことには公にもできません」 座った職員がキーボードを操作しテキストファイルを開く。 そこには技術者向けで無い、素人向けに書かれた説明書きがあった。 ―――――――――――――――――――――――― ………日による研究の結果、ゆっくりの中身の流動に 一定のパターンがあることを発表。ゆっくりの動作に は電位を必要としないファンデルワールス力(分子間 力)と電位変動などのデジタル信号の両方がが必要で あることが確認されている。それらの証明の為に、ゆ っくりに義手義足をなどを人工移植する実験が繰り返 し行われた。しかし現在までに成功例は発表されてお らず、特にゆっくりの動力原理に関しては今だ不明の ままである。しかし、前述の電位を持って自らの身体 を制御しているのだとしたら人工移植された物だけに 限らず電子部品の制御や発電機などへの応用も可能な のではないだろうか。しかし、ゆっくりは自らに移植 された部品を身体の一部と認めようとはせずに拒絶反 応とストレスによる衰弱死を起こしてしまう………… ―――――――――――――――――――――――― 「どう思います?」 「わからん。こいつが特別なのか、それとも偶然か……」 二人の職員が見るのは、黒いアーマーをまとった胴付きゆっくり。 奇しくもここに義手義足の移植に成功したゆっくりが一匹だけいるのである。 「研究者として、これは言いたくないのだが…… こいつに関しては何も分からん。まったく分からん」 「研究所に運び込まれてきてから疑問が尽きませんよ。 そもそも、どうしてこいつは生きてるんでしょうか。 むしろどうして死なないのでしょうか?」 被検体、うどんげは記憶が無いと言う。 どうして生きているのか、どこで生まれたのか どうして半死半生の状態で地面に横たわっていたのか。 それに……どうして死んだはずのうどんげがこうして生きているのか。 たまたまフィールド試験に出ていた一つの研究チームが見つけたのは全身ズタズタの胴付きうどんげ。 死体だと思われたが、一人の研究者が空いていたゆっくり用ケージに入れて持ち帰ってみたら…… 「拾ってきた時は確かに死んでいた。 だが所内で調べてみたらまだ生きていた」 「単なる勘違いと切り捨ててしまえない不可思議さがありますよね。こいつには」 「それにこいつはいったい何がしたいんだ? ゆっくりを虐殺するわけでもなく、虐待を楽しんでいるわけでもなく……」 「非ゆっくり症を根底から覆す在り方。 まさに、研究者から見ても『悪魔』みたいなやつですね……」 ボコ、と培養槽の中で気泡が上っていく。 計器類は被検体が眠っていることを示していたが、職員二人には眠っているような気がしなかった。 「まあ生き死には置いておくとしても、だ。 どうして他のゆっくりへの移植手術は一つも成功しないんだ?」 「さあ、理論値が間違っているのか、それとも……」 「こいつだからたまたま成功したか、だな」 ああだこうだ言う二人の苦悩をよそに、培養槽の中のうどんげはどこまでも静かだった。
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『アーマードうどんげ3』 43KB 改造 戦闘 希少種 現代 独自設定 お待たせしている人が(いれば)遅くてすみません。 初めましての方は初めまして 他作を見てくださった方はありがとうございます。 投稿者の九郎です。 タイトル通りの続きです。 どうぞよろしく。 ―――――――――――――――――――― ―――――それは、何かの間違いだったのかもしれない。 その世界は光り輝いていた。 しかし同時に、光り輝くその世界は様々な『穢れ』に満ちていた。 一点の穢れもない世界は一点の影も生み出しはしない。 しかし、一点の穢れも無い世界は同時に何も無い世界。 ―――――想像してみよう。 全く真っ平らな床に光を当ててみる。 そうすれば、一点の影も出来ない。 しかし、それは表面上の話に過ぎない。 その光を生み出しているものはどうなっているのだろうか。 手に持っている?天井に吊るされている? もしそうならば、その手に、その天井に影は出来ていないだろうか? 今度は密閉された空間で、明かりを消してみる。 真っ暗だ。その世界には一点の光も無い。 つまりこういうことだ。 完全に光り輝く世界は存在しないが、完全に闇に閉ざされた世界は確かにあるのだ。 ――――某日、午後2時、森林―――― 私は走る。 正面に現れた石を思い切り蹴飛ばしてしまう。 勢い余って転んでしまった。痛みは無い。 とっさのことだが頭は冷静に反応する。 勢いを殺さずにそのまま前転。足を下にして態勢を立て直す。 私は走る。 右手を真っ直ぐ伸ばし、銃のグリップを握りこんでリモートトリガーを引き絞った。 パン、パンと乾いた音がして手にはブローバックの反動が来る。 二発の弾丸は木の枝に着弾し爆ぜた。 口があったのなら舌打ちしていただろう。 私は走る。 左目のモノクルが目に付いたものを片っ端からサーチする。 鳥やリスはともかく、全く目に付かないものまでロックオン候補として挙げてくる。 なのに肝心の目標は捉えてくれない。本当に苛々させられる。 私は走る。 残弾が一発になったハンドガンを何の未練も無く放り捨てて 背負っていたアサルトライフルを脇をしめて構える。 セミオートからフルオートへ。モノクルをスナイプモードに変更し映し出された照準器を注視する。 私は立ち止まる。 先に撃っては駄目だ。かと言って目で見てから撃っていては遅い。 踏み切った直後に軌跡めがけて全弾を撃ち込む。 アレには癖がある。 二回飛んだ後、三回目はワンテンポ遅れて必ず二回目とは反対方向へ飛ぶ。 モノクルが照準となるので肩付けする必要はない。 左腕に力を込める。 必要なのは弾道がブレないことだけだ。 一回、二回とアレが木々の間を飛ぶのが見えた。 (1.7583+1.6892+1.7725+1.8010)/4。 ……三回目の跳躍まで平均して1.75525秒。 私はピッタリ二秒後にトリガーを引いた。 ――――同日、午後4時、研究所内―――― 稼動試験を終えた私は金属製のベッドでメンテナンスを受けている。 触覚は無いので痛くも冷たくも無いけど なんとなく不快に感じるのは先入観の影響かもしれない。 「随分無理をさせたみたいだね」 『………………』 多分右足のサーボモーターのことを言ってるんでしょうけど。 私の体のことなのにまるで他の何かを酷使したかのような言い方に聞こえる。 「君は軸足に力を入れすぎだよ。 このサーボは5kg、120度までしか対応しないんだから 制動や踏み切りをもう少し加減したほうがいい」 『………………』 私が喋れないのをいいことに好き勝手言ってくれるわね。 「足まわりの防塵処理はもう少ししっかりやるべきだな。 このままでは制御基板がコロナ放電を起こしかねん」 「ですが、あまり固めると可動角度が制限されてしまいますよ?」 「動けなくなるよりはましだろう。 ……ああ、1.25スケアのケーブルを」 右足は取り外され、予備の右足と交換される。 ゆっくりの生体部品を損傷しなかったのは幸い。 今回は部品の取り替えだけですみそうね。 「………よし、交換作業は終了した。 セーフモードを解除しろ。解除が終わったらデバッグとバグチェックをしておけ」 「了解、セーフモードを解除します。 …………解除確認。ビルド、コンパイル。 …………エラーなし、システムブート。プログラム、起動します」 ブーンというノイズ音と若干の砂嵐の後に左目が見えるようになる。 私には分からない英数字の羅列が少し続いた後『ALL CLEAR』と表示された。 『ん……………』 「足の具合はどうだ?」 『問題ないわ………いえ、少し動きが硬いかもしれない』 「ショックアブソーバを中心に少しプログラムを書き換えたからな。 次からは制動する時には足の頑丈さではなく、膝のバネに頼るようにしろ」 『それはいいけど………オートロックオンの方は?』 「まだ調整中。とりあえず認証のレベルを上げて動体に反応するように変えておいたから」 『分かったわ』 『担当』の研究員二人と今回のメンテナンスについて軽く話をする私。 でもこの緊急メンテナンスを行うきっかけを作ったのもこの二人だったりする。 「しかし驚きだな。まさかお前があれほど苦戦するとは」 『……アレは元々普通のゆっくりにはどうにもならない相手でしょ? もし敵わないんだとしたら、私じゃなくてあんた達のせいよ』 「一理ありますね」 「まあ、そりゃそうだが。しかしあくまでそれはお前の身体だ。 あのきめぇ丸を仕留めるのにどう使いこなすかはお前の役目でもあるぞ」 実験場である森林……私のいつもの『狩場』にきめぇ丸がやってきたのがきっかけ。 なんでも、現地のゆっくり達が『あくま』とやらに対抗するために 通りすがりのきめぇ丸に協力を仰いだとか。 研究所の人間からすればあまり良い事態とは言えないらしく 新型の装備やシステムの稼動試験がてら私が始末するようにと命令されたんだけど…… 「ともあれ、三度目は無い。 奴が邪魔になる以上、次で失敗すればこちらで始末する。 一応試験データは取れている。本来ならもう稼動試験の必要はないのだから」 『分かってる』 研究所員の中には、私の境遇を気遣って曖昧な話し方をするのもいるけど 情報が的確に伝わるようなこういう遠慮の無い言い方が私は助かる。 私もぶっきらぼうな返事をしているけど、これは性分だからで 機嫌を悪くしているわけじゃない。 「じゃ、今日はもうお休み。また明日頑張ってね」 『ええ……』 階段を上がって円筒型の培養槽の上の吊り革に掴まる。 ……まるで絞首刑の処刑台ね。 掴まったのを確認すると研究員がコンソールを何か操作する。 吊り革が降下し、私をオレンジジュースの培養液の中に導く。 私はそこで目を閉じた。 後は語ることも無い、いつもの作業だから。 ―――――――――――――――――――― 無限の闇の中で求めるものとは何だろうか。 光か?救済か?それとも別の何かか? 否。希望の無い世界で希望を求める者はそうはいない。 それが出来るのは英雄か、愚か者のどちらかだろう。 普通の者が求めるのは終焉だ。 自らの存在が永劫の中に沈んで終わること。 ―――――耳障りな雑音がする。 何かを成そうとして、何も出来なかった時。 何も出来ることがなくなった時。誰もが『絶望』する。 何かを求める時、何をすればいいか、そのためにどうするか。 それすらも分からない時、誰しも何もしたくなくなる。 誰もが一番恐れるのは、自分の努力が徒労に終わること。 苦痛を伴った結果に何も得る物が無かった時。 その失敗が次に繋がるのならそれは希望だ。 しかし結果としてそのまま終わりをを迎えてしまったら? ―――――耳障りな声がする。 信じる者は救われる?努力すれば夢は叶う? 何を馬鹿な。成功する者と失敗する者がいるのは初めから明らかだろう。 『絶望』に沈む者が出来る事と言えば自己満足の独り言しかない。 責任転嫁。八つ当たり。自己弁護。言い訳。ストレスの捌け口を見つけては絶望を深めてゆく。 呪うことしか出来ないのだ。 運命を。無力さを。成功する者を。生きている者全てを。 ―――――耳障りだ。やめろ。私は間違っていない。 弱者であるほど、自己正当化は得意なものだ。 間違いと知りつつ進むことの出来るのは強者のみ。 失敗する者ほど、成功する者の粗探しは上手いものだ。 その成功を、誰よりも羨んでいるはずなのに。 ―――――耳障りだ。私は―――――『成功にも失敗にも興味がない』 ――――翌日、午前10時、ゆっくりの集落―――― 「おお、おそいおそい。 とんだのろまですねあなたたちは」 「ゆっ………ご、ごめんねなんだね、わかれよー!」 「きょうのごはんさんはこれだけだよ!」 胴付ききめぇ丸が集落の集会場として使われる広場に鎮座する石の上に座っている。 眼前にはきめぇ丸だけでは食べきれないであろう量の食料が並べられていた。 「むきゅ、こんどこそ『あくま』をたおしてね!」 「ええ、わかっていますよ。わかっていますとも……」 きめぇ丸は特定の『おうち』を持たずに漫遊の旅を続けている胴付きゆっくりである。 この集落もきめぇ丸にとっては腰掛に過ぎず、そこまで長居するつもりではなかった。 そんな風のような気質のきめぇ丸をこの地に留めた要因は『あくま』の存在に他ならない。 「じゃ、じゃあれいむはおうちにかえるね! きめぇまるはゆっくりしていってね!」 「ええ、いわれずとも……」 この集落の実情はおおよそ住んでいるゆっくりから聞けた。 その情報を統合すると本来の野生のゆっくりでは考えられないほど豊かな土地であり 人間がしばしば訪れ、コミュニケーションをとってくることなどが挙げられる。 そして、断続的に現れる『あくま』の存在。 奇しくも、きめぇ丸が訪れたその日のうちに『あくま』は現れたのだ。 そのまま交戦状態にもつれ込んだ二匹だが、単純な力の差が大きすぎた。 きめぇ丸は、ひたすらに木々の間を逃げ回ることで辛うじて難を逃れている。 「ふっ………」 『あくま』とはゆっくりにしてはよく言ったものだ、という感想が浮かんでくる。 外見に違わない奇妙な武器を操る『ソレ』はまさに漆黒の悪魔だ。 そしてきめぇ丸はなんとなく思う。 奇妙なゆっくりと人間。その二つに関連性が皆無とは考えにくい。 ゆっくりにとっての本当の『悪魔』は人間なのではないのか、と。 ――――同日、午前11時、研究所内―――― ガチャリ、とチャンバーを開く。 一発目の弾丸が装填されていることを確認したうどんげはライフルを背中に担ぐ。 ガンベルトなどは無く、アーマーの背中部分に付いている留め金へ固定。 M16を模したそのライフルは、実物のおおよそ四分の一ほどのサイズであるが 本物と全く同じガス圧作動機構を用いて弾丸を発射する。 もっとも、サイズに見合った威力であることと 使用弾丸は模擬弾であるため通常の動植物に対する殺傷能力は薄い。 少量の強力な香辛料が弾頭に塗られた、あくまで対ゆっくり用の武器であった。 「そのライフル、使い心地は?」 研究員の一人が問う。 うどんげの武器装備が必要以上に充実しているのは もの作りが趣味なこの男によるところが多い。 『性能は悪くないけど、人間用の形状だから使い辛い。 ハンドガンの方は片手で使えばリアサイトが覗けるけど こっちのライフルは両手で構えたら目線の高さまで持ち上がらない。 義手の短さを考慮してほしかったわね』 「そりゃ残念」 『まあ、モノクルの照準器を使えばいいんだけどね』 うどんげは両手を首の後ろに回して、ぶわっとライフルに絡んだ後ろ髪をかきあげた。 最後に装備一式をもう一度チェックする。 右腰に帯びているのはいつもの刀とは違う刃渡り10cm程のコンバットナイフ。 左腰にはP220を模した自動拳銃。 引き金は固定されており、電子制御によるリモートトリガーを使用した体内からの直接操作で発砲する。 さらに右腕に搭載されているのはワイヤーフック。こちらも電子制御である。 「私用でここまで武装するのは初めてじゃないかな?」 『……そうね』 ドス相手でも遠近両方の装備をすることは無かった。 それほどまでに、敏捷性の高い相手と戦うことは勝手が違うのだ。 「だけど俺の作ったものを積極的に使ってくれるのは嬉しいねぇ」 うどんげは聞き流していたが、研究員は勝手にしゃべり続ける。 「やっぱり戦闘というピーキーかつデリケートな運用はテストとして最適だ。 こういう極限状態の試験運用に成功すれば 一般向けの装備開発に対していくらでも応用が利くからね」 ハンドガンから弾倉を抜いて中を確認する。 「でも移植実験の方がうまくいかないことにはどうすることも出来ないよねぇ。 こっちでやってる武器装備開発は君みたいな義手義足ありきのゆっくりに対してやってるからなぁ」 『そう』 ハンドガンを腰のホルダーに固定し、全ての装備チェックが終わった。 『じゃあ、行ってくる』 「ああ、ちょっと待って」 『……何か?』 「今日は先だってやらなければならない仕事は無いから 君の行動をモニターしててもいいかい?」 『別に、いいけど……』 「と、いうわけで何か問題が起きたらすぐに無線連絡をしてくれていいから。 武器の性能チェックもあるから、気づいた点があれば積極的に言ってね」 『ええ』 うどんげは最後まで話半分に聞きつつ、研究所を出発した。 ――――同日、午前12時、森林―――― うどんげはいつもの集落まで走っていた。 (身体が、軽い) メンテナンスの時に固いと感じた足の動きだが 固いと感じたのは止まった状態で動かしていたからだったようだ。 実際は脚部に搭載された空気圧ピストンとサーボモータの調整により 地面を蹴った時の身体の跳ね上がりが大きくなっている。 研究員が足のバネに頼って、と言っていた意味をようやく理解する。 (あれに追いすがるには、最適の調整というわけか……) うどんげは扱いに慣れるべく、身体を前傾させてさらに速く走った。 ――――同日、同時刻、ゆっくりの集落―――― わいわいとゆっくり達の声がする。 連中に見つかりにくそうな急斜面のある地点からモノクルを使って目標を見定める。 (だいたい、100mってところね……) もう少し接近しなければ、と思い木々と背の高い草の中を歩いて進んでゆく。 胴付きのゆっくりが這っていても、顔の大きさが変わるわけではないので 通常のゆっくりの視点の高さになるだけだ。 故に姿勢を低くすること無く進んでいた。 (いた) 集落にたたずむ大き目の一枚岩。 その上に胴付きのきめぇ丸が座り込んでいる。 特別何かをしている様子は無く、ちらちらと微妙な視線を向ける集落のゆっくり達を睥睨していた。 うどんげは茂みのある木の根元に移動する。 その段差に近い箇所に身を隠し、ハンドガンを抜く。 『……………』 ナイフで邪魔な根と草木を少し切り落とす。 その後、右手でハンドガンを水平に構え、左手で支え、地面に下ろしてブレを抑える。 そしてモノクルをスナイプモードに切り替え、きめぇ丸の頭が中心になるよう照準を移動させた。 風力や相対距離などが自動で計算されるのを待ち、その動きを止める。 このまま撃ってもいいが、ここで少し考える。 確認した資料によると、慣れた狙撃手は静止している目標よりも動体を狙うらしい。 静止しているということはつまり、いつ動き出してもおかしく無い状態である。 逆に動いているものは基本的に何か目的があるわけで、その行動を鑑みた予測射撃がしやすい。 アレの移動速度は速い。 一度失敗してはもう二度と狙撃が出来るような状況を作り出すことは出来ないだろう。 うどんげは少なくとも、アレが何かに注意を向けるまで射撃を待つことにした。 ―――――――――――――――― ぱちゅりーはその存在を『おうち』から注視していた。 「ぱちゅりー?どうしたのー?」 「むきゅ。ぱちぇのことはきにしないでちょうだい」 隣に住むちぇんに素っ気無い返事をする。 この集落にはとりわけ頭の良いぱちゅりーはいなかった。 その最大の原因はこの森林が大半は人間によって管理運営されているからである。 自然界ならば頭の悪い個体は淘汰され、場合によってはゲスの行いによって集落自体が空中分解する。 かつて人間が砂漠を生み出す原因の一つになったように、ゆっくりというものは必ずその土地を食いつぶす。 永住も繁栄も許されない中で、力や知識が培われてゆくのだ。 故にこのゆっくりが滅びないように手を加えられ続けるこの集落は、強者も賢者も必要が無いのだ。 「きめぇまる……あんなにゆっくりしてないのに……」 また別の場所ではみょんがその様子を横目で伺っていた。 「どうして、こんなことに……」 「かんがえたくないのぜ……」 そして真後ろでは、れいむとまりさが陰口を言っていた。 それぞれは隠れているつもりだったり、聞こえないように言っているつもりなのだろうが きめぇ丸には嫌でもその姿や声が認識できている状態にあった。 (まあ、こんなものでしょうね……) 手に持った大きめの葉っぱを団扇のように振りながらきめぇ丸は周囲を見渡していた。 後にも先にも同じような状況が広がる中、その心はどこまでも凍てついている。 (ほら、きました) 集落のゆっくりが全員関わろうとしない中、一匹のゆっくりがきめぇ丸に近づいてゆく。 「きめぇまりゅ!」 「はい、なんでしょうか?」 きめぇ丸の正面に躍り出たのは一匹の子まりさ。 れいむとまりさの間に生まれた、どこにでもいる平凡な子まりさである。 「ゆっくちちてにゃいきめぇまりゅはゆっくちちね!!」 「………………」 「おちびちゃああああああああああん!!?? だめでじょおおおおおおおおおおおおお!!??」 気に入らない存在、特異な存在がいる時でも、素知らぬふりをするのが『大人の対応』である。 理由はどうあれ目を引く存在は、それを指摘されるのを普通は嫌がるから。 それを知らない、理解できないのが『子供』。 「ゆゆ?おかーしゃん、どうしてこんにゃゆっくちできにゃ、ゆぴぃ!?」 「ぞんなごどいっじゃだめでじょおおおおおおお!!?? ゆっぐりじでないでごめんなさいじなざい!!!」 「ゆんやあああああああああああああああ!!!! おがーじゃんがぶっだあああああああああ!!!!」 そして、良くも悪くもそれを理解しているのが『特異な存在』。 例えば怪我をしている人を見ると、誰だってその理由が気になるものだ。 しかし実際は面と向かって聞かれ、同じことを答え続けるのも辟易するし かといって腫れ物扱いされるのも居心地が悪い。 それが、致命的にまで種族の在り方に反するきめぇ丸ならなおさら。 「ごべんなざいごべんなざい!! おぢびぢゃんが、おぢびぢゃんが!!じづれいなごどいっでごべんなざい!!!」 「おがーじゃあああああん!!!どぼじでぞんなやづにあやば」 「もうおぢびぢゃんはだまっででええええええ!!!」 「どぼじでええええええええ!!??」 衆人観衆の中、このような醜態をさらすゆっくりにもきめぇ丸は慣れていた。 逆に言えば、この程度のことで心動かされることは無いのだ。 「れいむ!?なにやってるのぜ!?」 「まりざああああああああああ!!!!どごいっでだのおおおおおおお!!?? はやぐおぢびぢゃんをづれでいっでね!!!」 「おちび!こっちにくるのぜ!」 「いじゃいいじゃい!!おどーじゃんまりぢゃをひっばらないでええええええ!!! あのゆっぐりじでないぎべぇばりゅをぜいっざいっじでよおおおおお!!!」 「ごべんなざい!!ごべんなざい!! おぢびぢゃんにはぢゃんどいっでぎがぜまずがら!!!」 きめぇ丸はその一連の騒動の中、一家を視界の中に入れてはいたが、目を向けてはいなかった。 ずっと表情一つ変えないまま、集落を見渡しているだけである。 きめぇ丸は誰にも理解されようとは思わない。それ故に孤高だった。 そして誰にも理解されたことは無い。それ故に孤独だった。 ―――――――――――――――― きめぇ丸は『あくま』とは違い、通常種ゆっくりにとっては捕食種と並ぶ分かりやすい恐怖の対象だった。 ただ『あくま』という脅威に晒されているこの集落では 恐怖に多少は慣れているのだろうか、一つの交渉が行われた。 内容は無論『あくま』の撃破。 最初のうちは訝しがっていたきめぇ丸も 少しの興味と旅の腰掛を目的としてこの集落に留まることを承諾した。 と、いうのがうどんげが研究所で聞かされた一部始終。 (あてが外れたかもしれない……) 狙撃ポイントで動かないうどんげは葛藤と焦燥感を募らせていた。 目の前にゆっくりが躍り出て、騒ぎ、去っていくというプロセスの中でも 肝心のきめぇ丸は関心を示さず、隙を見せる様子が無い。 かといっていつまでもこのままじっとしていては埒が明かない。 場合によってはこちらに気付かれ、狙撃という最も安全確実な攻撃自体が成立しなくなるかもしれない。 (撃つしか……ないか) うどんげはそのまま撃つことを決断する。 逆に考えれば、何にも興味を示さないのであればこのまま動かない確率の方が高いことになる。 (風向修正……コンマ2) 完全に呼吸を止め、対象の様子を伺う。 行動意思が無くとも、挙動が完全になくなるわけではない。 ……一発だ、一発で仕留めなければ。 頭の中でそう何度も繰り返しながらきめぇ丸の頭部、中枢餡に照準を定める。 ―――うどんげは、それが間違った狙いであることに気付かない。 3………2………1………。 パーン、と乾いた音が森林に響き渡る。 (外した………!?) 普段感情を見せないうどんげの瞳が驚愕の表情に染まる。 きめぇ丸は首をひょいと動かして弾丸を綺麗にかわしたのだ。 なんてことはない、きめぇ丸という種にはよく見られる習性。 首を左右にヒュンヒュンと振る動作。 その挙動だけできめぇ丸はシャープシューターの狙撃を危なげなく回避して見せたのだ。 『くっ………』 これはミスだ。 きめぇ丸の動きは速いが故に動き出したら仕留められないという先入観が判断を鈍らせた。 本来なら動きやすい頭部ではなく、身体を撃ち抜いて速さを殺した後に アサルトライフルで止めを刺すべきだったのだ。 うどんげは即座に立ち上がりきめぇ丸のいる場所へ走る。 走りながらハンドガンを目線の高さで構え、リアサイトを覗きながら連射する。 しかしきめぇ丸の判断の方が早かった。 二発目が足元に着弾した直後には空中に飛び上がり、三発目以降は当たりようの無い場所に着弾した。 集落の一枚岩にたどり着く頃には、きめぇ丸の姿は無く。 「ゆんやああああああああああああ 『あくま』あああああああああああああ!!!!」 「ぎめぇまる!!!ぎめぇまるはあぐまをおいはらっで……どぼじでいないのおおおおおおおおお!!??」 『っ………!!!』 ガン、と忌々しげに石を叩いたうどんげが残される。 最大の好機を逃してしまった。 苛立ち紛れに振り下ろされた拳には、自身の失策による八つ当たりも含まれている。 少なくとも表面上は無表情であるうどんげには珍しく、しばらくその場で怒りと屈辱に震えていた。 しかし、それも長くは続かない。 「あぶなかったですね」 『!!!』 声のした方、右斜め後ろの木の枝に佇むきめぇ丸の方を向く。 左手で持ったハンドガンを目の高さで構えて腕を右手で支える。 「いえ、ひにくのつもりはありません。 きいていたじょうほうとこうどうぱたーんがちがっていたのでほんとうにあぶなかったんですよ」 『…………』 うどんげは自身の理性ではなく、きめぇ丸に対する殺意で冷静になった。 ハンドガンを腰に帯びて、アサルトライフルを手に取る。 左手でグリップとトリガーを。右手で銃身を。 左腕は生体部品の残る右腕よりも柔軟に動くため 自然、うどんげは左利きになっていた。 「ぶっそうなものをつかいますね。 わたしが『じゅう』というぶきをしらなければまちがいなくやられていました」 モノクルを切り替えてライフルの自動照準できめぇ丸を捉える。 無論、このまま撃ってら命中率はお話にならない。 考えろ。こいつを殺す為の最良の手段を。 成功率を限りなく100%に近づけるのだ。 「いけませんね。このままでははなしすらきいてもらえそうにありません……」 事実、うどんげにはきめぇ丸の言葉が全く耳に入らない。 正面の敵を殺すことに全精力を傾ける状況にそのような余裕は無いのだ。 「たたかうしかありませんか……。 ふっ……わたしらしくもない」 きめぇ丸は枝についていたさらに細い枝を折って二、三回振ると それを右手に持ち、木から飛び降りた。 「なにやってるの!?きめぇまるははやくその『あくま』をころしてね!」 「そうだよ!あれだけごはんさんをむーしゃむーしゃしたんだからはやくしてね!!」 『あくま』の登場にすくみあがっていたゆっくり達もいつもの調子を取り戻し始めている。 先のドスの時と同様に、自分達が安全地帯にいるのをいいことに、好き勝手なことを言っている。 「はっ!!」 『………!!!』 きめぇ丸が突っ込んできた。 フェンシングの要領で腹の高さに枝を構えて。 (バックステップ!?いや……!) 「はあっ!!!」 バキッ、と枝の折れる音がする。 真っ直ぐに突かれた枝はうどんげの胸に命中したのだ。 ライフルと腕で咄嗟に頭をカバーしたのが裏目に出ていた。 『っ!!!』 「おっと!」 すかさず腕を振りぬいて牽制打を当てようとするが 最初からヒットアンドアウェイのつもりで仕掛けたきめぇ丸の回避の方が少しだけ早かった。 「よそうはしていましたが、まったくきいていませんね」 うどんげは突かれた場所にそっと右手を這わせる。 強化プラスチックのアーマーに対して枯れ枝の突きなど通用するはずも無い。 しかしそこには、小さいが確かな引っかき傷がついていた。 「そのよろいをこわすほどのこうげきしゅだんはわたしにはありません。 やはり、そのあたまをねらうしかないようですね」 胴付きの象徴である身体は完全にアーマーで覆われている。 一部はゆっくりの生体部品が使われているものの、基本的に露出があるのは頭部だけだ。 しかもその頭部も、口は呼吸器官と発声器官を兼ねたマスクによって 左目にはモノクルによって守られているため、実質右目か、或いは後頭部を狙うしか倒す方法が無い。 『………………』 うどんげはその口調と雰囲気に少しだけ感じ入るものがあった。 感じ入るもの、というよりは違和感かもしれない。 ―――――何故、こいつは恐怖しないのか? こちらの攻撃手段には、ほぼ一撃必殺の銃がある。 向こうは自然の物を武器として使う他無い。 自分は怪我をしようが、人間の手によって復元されるだろう。 対してきめぇ丸は大きなダメージを受ければその時点で命運が尽きるだろう。 この戦闘は初めから対等ではないのだ。 たとえ自分が死のうとも、奴は人間にここから追い出される。 それ以前に、何故自分と戦おうとするのだろうか。 奴自身も言ったではないか。『わたしらしくない』と。 「たたかいのさいちゅうにかんがえごとですか!?」 きめぇ丸が踏み込んできた。 二歩手前の位置で腰を落とした構えだ。 身体の重心を横へずらしてかわし、そこから次の攻撃につなごうとするが 『……っ!?』 バサッ、と顔に何かが当たる。 顔に土をかぶせられた、と気付いた頃にはきめぇ丸の追撃が来ていた。 横にずらした重心を立て直さずに転ぶことで二撃目をかわした。 そのまま側転をして地に足を着く。 「あれもかわしますか……さすがですね」 『………っ』 目潰し自体は成功していた。 しかしそれは右目のみ。機械仕掛けの左目は土を浴びたところで正常に稼動するのだ。 きめぇ丸がそれを知らなかったが故に事無きを得ている。 うどんげは腰に帯びたコンバットナイフを抜き、ライフルの銃口の下に取り付けた。 「おや、ずいぶんとかわったぶきですね」 銃や剣は知っていても、銃剣術は知らなかったらしい。 そしてここにきて気付く。 きめぇ丸に対して有利な点は装備の違いだけではない。 奴の『未知』こそが自分にとっての最大のアドバンテージであることを。 「「「……………」」」 集落のゆっくりはうどんげときめぇ丸が激突するたびに静かになっていった。 攻撃側も防御側も、ゆっくりの戦闘と言うにはあまりにも速すぎる。 ある程度頭の回るゆっくり以外には二匹が体当たりをしているようにしか見えていない。 ドスのそれを遥かに凌駕する戦いを目の当たりにして完全に呆けていた。 『……………』 「?」 うどんげが右腕を真横に向けた。 向けた先には一匹の成体まりさがいる。 きめぇ丸が何事か聞くより先に、そちらへ向かってワイヤーフックが放たれた。 「ぶべぇ!!!」 まりさの眉間にワイヤーが突き刺さり、奇声が上がる。 うどんげはそれを意に介さず、先端のフックについた返しの棘を出し、 まりさごとワイヤーを巻き上げる。 そして巻き上げの勢いを利用しながら右手を大きく振り上げた。 『だあああああああ!!!!』 「おおっと!?」「ぎゅべしぃっ!!!!」 モーニングスターのようにきめぇ丸の立っていた位置にフックごとまりさが落下する。 うどんげから見て左に避けられているのを確認すると、右腕を突き出したままその場で右回転。 『はっ!!!』 「うあっ…!!」 ハンマー投げの要領で一回転してきたまりさがきめぇ丸の眼前を掠めた。 うどんげはきめぇ丸に当たらなかったと見るや否や、フックの返しを引っ込めてまりさを放り出した。 勢い余って飛んでいったまりさは他のゆっくりと衝突する。 「ぶぎゃ!!」「ゆべぇ!!」 右腕を振りぬいたうどんげは反対のライフルを持った左腕をきめぇ丸に向ける。 回避行動をとりながら、きめぇ丸はその連続攻撃を見て驚いたように目をむいた。 銃声が響く。照準をしていない、フルオートで発射された薙ぎ払うような射撃。 しかしきめぇ丸の伏せる動作が辛うじて間に合い 6発の弾丸は真後ろにいたゆっくり数匹を襲った。 「ゆ゙っ……ぎゃあああああああああああああ!!!!!」 「み゙ょおおおおおおおおおおお!!!!」 弾丸に仕込まれた辛味の成分が二匹に大きな苦痛を与える。 神経毒にもなるそれを食らうぐらいなら中枢餡を貫かれた方がましだろう。 きめぇ丸は回避を行った後の前傾姿勢で地面の小石を拾い、投げた。 うどんげはライフルを撃った状態から勢いを殺さずもう一回転し、身体の軸をずらすことで回避した。 「ぎゅびぃ!!!」 今度はうどんげの後ろで声がした。 小石が集落のゆっくりに命中したのだろう。 「………………」 『くっ…………』 この間の攻防、十秒足らず。 集落のゆっくりが状況を認識したのは二人が一旦攻撃の手を止め、対峙してから さらに数秒経ってからだった。 「ゆぎゃあああああああああああ!!!」 「なに!?なに!?なんなのおおおおおおおおお!!??」 「ごわいよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 たちまち蜂の巣をつついたような大騒ぎになる。 野次馬という存在は認識すべきである。自分たちは決して安全圏にいるわけではないということを。 うどんげは銃を持ち替える。 銃身から下に突き出した弾倉部分を左手で掴み、腕と銃口のコンバットナイフが一直線上に来るように。 ジャマダハル、或いはカタールの持ち方だ。 ―――――――――――――――― (また、こうげきほうほうをかえてきましたか…) きめぇ丸は決して少なくない数の修羅場を切り抜けてきている。 ドスまりさを敵に回すこともあった。 人間の一斉駆除を目撃することもあった。 ドススパークや駆除用の銛といった『武器』は少なくともきめぇ丸から見て合理的な武器と言えた。 しかし『あくま』の操る武器はまったく正体が掴めない。 (なるほど……これが) 『未知』。 当たり前に繰り返される毎日の中で唯一きめぇ丸の心を熱くしてくれる物。 自分の知らないこととは恐怖でもあり興味でもある。 分かりきった世の中を過ごすのではなく、危険を伴おうとも踏み出す一歩。 それがスリルだ。 「よっ!はっ!」 大きく腕ごと振り回されるライフルをバックステップでかわす。 近接武器ならなんであろうと必ず間合いがある。 切っ先だけを見据えてその一歩後ろまで後退すれば当たりはしない。 『……………』 「っ!」 突きを後方に飛んでかわした瞬間 表情の読み取りづらいうどんげの目がわずかに細められた。 それを見たきめぇ丸は後ろに大きく仰け反った。 銃声とともに文字通り自分の眼前を掠めていった弾丸にわずかに身震いする。 後ろに大きくバランスを崩した姿勢から立て直すのは無理だと判断し 両の手を地面につき、バック転で再び地に足をつけた。 その時に見たのは突きの姿勢から身体を一回転させ 背中越しにこちらを見るうどんげの姿。 着地の瞬間に回避は出来ない。 そう判断した直後に咄嗟に胸の前で腕を交差させる。 そのクロスアームブロックで後ろ回し蹴りを防御した。 それでも威力を、特に運動エネルギーは相殺しきれずに きめぇ丸の身体は1m程跳ね上げられてしまう。 「がっ……はっ………!げほっ………!」 くの字に折れ曲がった身体をかばいながら辛うじて着地する。 少しの間悶絶していたきめぇ丸。 何とか息を整えて、前傾姿勢だが何とか直立する。 だが、左腕が力なくだらんと垂れていた。 ―――――――――――――――― (凄い威力だった……) きめぇ丸の左腕は回し蹴りの時、踵が直接当たったが故に大きくへこんでいた。 うどんげはきめぇ丸以上にその威力に驚いている。 脚部周りの調整の影響がここにも出ているのだ。 さらにライフルの持ち方を変える。 銃身の後部を左手で、中間を右手で掴む。 銃全体を柄とする、薙刀の構えだ。 軸足のバネで身体を跳ね上げ、きめぇ丸へ肉薄する。 再び始まる獣とマタドールの交錯。 しかし状況的に獣側が圧倒的だった。 闘牛士は力で劣るが故に回避に徹するしかない。 守りに重きを置いている限り、獣の勝利は絶対だ。 闘牛士は突き立てる剣を持たず、獣は知性を持って相手を追い詰める。 元来ヒトは体重と敏捷性で勝る獣に勝てないのだから。 この理が崩れることは無い。 ―――そう、闘牛士が、守りに徹している限りは。 きめぇ丸はうどんげに対して大きく踏み込んだ。 無駄だ。防御したところで両手の力がこめられた刃を止めることは出来ない。 回避した場合もまた一回転して後ろ回し蹴りを叩き込めばいい。 先ほどの着地の瞬間とは違い、回避で大きく態勢を崩していれば防御も難しい。 そう冷静に分析したうどんげはかまわずライフルを振り下ろす。 だがそれを読んでいたきめぇ丸は、手加減無しで突き出した左腕でライフルの軌道をそらした。 (!!!) 若干バランスを崩したことで驚愕するうどんげだが 元々連続技として成立している後ろ回し蹴りに神経を注ぐ。 身体を少しかがめての一回転。 薙ぎ払うように振るわれた脚は相手の頭部を粉砕する『はずだった』。 『なっ………!!!』 うどんげが見たのは、少しかがんで背中を見せるきめぇ丸だった。 その動作は自身がよく知っている。後ろ回し蹴りだ。 (モーションを盗まれている!) ここにきて自分の迂闊さを呪う。 『未知』こそが最大の武器ではなかったのか。 身体が覚えている連続動作だからこそ繰り出された攻撃。 しかし、一度見せた技だからこそ、慣れている技だからこそ、読まれていても全く不思議ではない。 回し蹴りのタイミングを数瞬ずらしていたからだろうか。 うどんげの踵が空を切った瞬間は、きめぇ丸が屈んだ瞬間でもあった。 (まずい!) 胴付きゆっくりの足は決して長くない。 だがその足は確かにうどんげの頭部のある軌道を描いている。 そのことに頭では気付いていながらも、身体のこなしが追いつかない。 回し蹴りの後の制動にほんの0コンマ何秒だが、時間をとられたからだ。 前に倒れたら次の動作に続かない。故にここでとる動作は後退。 利き足に力を込め、スウェイバック。 その動作が間に合うかどうか分からないタイミングで、きめぇ丸の足が振りぬかれた。 ―――カッ、と小さな音が響く。 少し離れた木に黒いものが当たり、地面に落ちた。 それに目を向けた者は少ない。 「あ……あなたは………」 「…………………」 (やってくれるじゃない……) うどんげを見た者は集落のゆっくりも、きめぇ丸も、例外なく呆然としている。 動揺しないのは、自身を見ることのできないうどんげだけだった。 蹴りによって飛ばされた口を覆うマスクの下にあったのは ゆっくりの口とは到底言えない物である。 一部に取り付けられている機械にはケーブルとコネクタがあった。 宙吊りになっているそれは、マスクに接続されていたものかもしれない。 上下の唇は存在せず、歯茎にはむき出しになった砂糖細工の歯が ひび割れた状態のまま申し訳程度の数だけ貼り付いている。 舌に至っては、機械を取り付けるスペース確保の為か斜めに切断され 残った部分も止め金具とボルトで固定されていた。 そして、左目。 マスクも固定具の一部としていたモノクルは目から外れて顔の横にぶら下がっていた。 そこに現れたのは『孔』だ。頭蓋骨の無いゆっくりに眼孔は無い。 ただ、目玉のあった痕跡だけが残っている。 「ゆ………ゆわわああああ…………!!」 「いやじゃああああ……ごんなのいやだああああ…………!!」 千切れ飛んだマスクの近くにいたゆっくりは、それを気持ち悪がり後ずさりした。 そうでない者達も『あくま』に対して今まで感じ取った無い種類の得体の知れなさに恐怖する。 『あくま』自体が普通の存在で無いことに気付いていたはずなのに。 「ど、どうなってるの……?」 一匹のれいむが思う。 あの口でどうやって『むーしゃむーしゃ』するのか? あの目はどこへいってしまったのか? あの口でどうやって『おうた』を歌うのか? いや、それよりも今までどうやって『喋って』いたのか? 全く想像できない。 今までも『あくま』はゆっくりなのか?という考えがなかったわけでもないのだが その異常性を認識したれいむは『あくま』をゆっくり以外の存在としてカテゴライズした。 「ぞんなやづゆっぐりじゃないいいいいいいいいいいい!!!!!!」 しかし、れいむよりも早くにそう叫んだのはまりさだった。 「あぐまだあああああああ!!!! あぐまだあああああああああああ!!!! ぞいづは!!ぞいづはゆっくりなんがじゃないいいいいいいい!!!! あぐまをごろぜえええええええええええええええ!!!!」 血走った目でそう叫ぶまりさの目は理性の光を宿していない。 「ごろず!!ごろず!!ごろず!!ごろずううううううう!!!!」 まるで何かに取り憑かれたようにうどんげに突進するまりさ。 うどんげはそれを表情を変えずに迎え撃つ。 「ぎゅべぇ!!」 ライフルの先端に取り付けられたコンバットナイフがまりさの中枢餡を貫く。 「じねええええええええええええ!!!!」 しかし今度は後ろからまりさ同様に血走った目のみょんが迫る。 それをまりさからライフルを抜く動作そのままに手前に引いて グリップ部分で背中越しに顔面を殴打する。 「ゆあああああああああああああ!!!!」 さらに横から迫ってきた相手に対し薙ぎ払うようにライフルの弾倉で殴りつけた。 「…………っ…!」 迫り来る集落のゆっくりを迎え撃つうどんげの口から声にならない『音』が漏れる。 その戦いを興味深げに観察するきめぇ丸。 その日の集落は、いつもの『あくま』の襲撃とは違った様子を呈している。 それ故に、元の状態を知らないきめぇ丸こそがこの状況を最も客観的に観察できていた。 集落のゆっくりの話では『あくま』は気の狂った怪物であり 罪の無い自分達を脅かす悪だということだった。 なるほど、確かに状況だけを見ればそうだろう。 しかし、その内容は全くの間逆。 『あくま』は決して怪物ではない。 集落のゆっくりに対する攻撃は『あくま』に元々備わっていた性質ではないはずだ。 ゆっくりを殺している様子と自分と対峙した時の、その強靭な『理性』こそがそれを物語っている。 要するにゆっくりを殺すこと自体に意味は無いのだ。 ただそこにいるだけで害になるわけではなく、自らの意思を持って害を『成す』。 自分の求める物の過程でゆっくりが死んでいるに過ぎない。 そう考えると、集落のゆっくりの方がよっぽど感情的だ。 求める物には理屈も信念も考察も無い。 ―――もしも、自分達の命を全く顧みずに話し合うことが出来れば。 ―――目先の生き死にではなく、究極的な結果論による損得勘定が出来るのなら。 ―――この『あくま』に匹敵する程の狂気とも言える『理性』を持てるのなら。 「ゆっぎゃああああああああああ!!!!」 何匹目か分からないゆっくりが殴り倒される。 それと同時に、きめぇ丸は地面を蹴っていた。 一足飛びに飛び掛かるきめぇ丸。 同時に鞭のように身体のひねりによって叩きつけられる動かない左腕。 うどんげはそれを右腕のワイヤーフックの本体部分で受け止めた。 次の瞬間、何かが宙を舞う。 それは空中で数回転して地面に落ちた。 「いきます。かくごはいいですね?」 そう言ってうどんげと向かい合うきめぇ丸の左腕は肩口から千切れてなくなっていた。 動かぬ左腕をぶら下げていても邪魔になるだけだと考えたのだ。 きめぇ丸の緊張感が伝わったのか、うどんげがライフルを握りなおす。 こちらは当初から様子が変わるようには見えなかった。 いつも通りその赤い右目と―――存在しないはずの左目できめぇ丸を見据える。 ―――――――――――― 「な、なんなの……?」 ありすは戦慄していた。 きめぇ丸も、『あくま』も、全くもってゆっくりしたゆっくりではなかった。 しかし、これから命のやり取りをしようとしているはずの両者から 今までに無いほどの『ゆっくり』を感じ取ったのだ。 「ま、まりさ……」 数匹のゆっくりは気が狂ったように『あくま』に襲い掛かったが 戦闘向きで無いありすやれいむは、害意よりも恐怖が勝っていた。 ありすは安心を求め、隣にいたまりさに寄り添う。 「ありす……」 放心状態だったまりさも頬に触れた番のありすの感触で正気に戻る。 集落のゆっくりが何匹も殺されたことや『あくま』が見せた今まで以上の異常性。 理解を超える事態の頻発にまりさの頭は対応しきれない。 目の前にいる二匹は怖くないのか?楽しいのか? きめぇ丸は腕を失って痛くないのか? 『あくま』は何故あんな姿なのか? なにより、目の前の『ゆっくり』が理解できない。 あいつらは『ゆっくり』を何だと思っているのか? 『むーしゃむーしゃ』も。 『すーやすーや』も。 『おちびちゃん』も。 本来在るべき『ゆっくり』の形からあまりにかけ離れている。 気付いたら、『あくま』ときめぇ丸が激突していた。 何が起こっているか目が追いつかないが 自分及ばぬ遥かな高みの戦いを繰り広げていることは分かる。 あんなに強いのに。 その気になればこの群れの長にだってなれるのに。 食料をたくさん集めることも出来るだろう。 それこそ他のゆっくりから奪ってもいい。 奴隷だって持てるだろう。 自分があそこまで強ければ間違いなくそうする。 まりさには、感情しかないから分からない。 ありすにも、考えることが出来ないから分からない。 ゆっくりには何を求めるのか、それにはどうするのか、そのために何が必要なのか。 『目的』にたどり着くまでのプロセスを考えられないから分からない。 ―――――――――――― すでに何度目か分からない激突できめぇ丸は思う。 ―――もっと速く。 ―――もっと鋭く。 身体の中のギアを一段階ずつ上げていくイメージ。 今のが防がれるのならもっと速く。 今のが弾かれるのならもっと鋭く。 それはまるで鉛筆削りのように。 先細りの剣は強度が極限まで低下する。 それでもかまわない。 折れた剣では戦えない。 しかし折れる前の第一撃目は確かに相手に届くのだ。 自らの命を全く厭わないその攻撃は決して特攻ではない。 戦いの一手における最大限の努力だ。 同時にそれはきめぇ丸の思いの強さでもある。 (そう、わたしがかつことができるようそはひとつだけ―――) 何を犠牲にしてもかまわない。 何を失ってもかまわない。 その先にあるものが手に入るのなら。 ―――思考せよ。 ―――判断せよ。 ―――決断せよ。 きめぇ丸は何物にも打ち砕けない、最強の『理性』を持って漆黒の悪魔に肉薄する―――。 ―――――――――――― (届かない……) うどんげは仕方なく認める。 きめぇ丸は、自分より強い。 同じ攻撃は二度来ない。 最初の攻撃も。次の攻撃も。その次の攻撃も。 パターンも、型も、全く違う攻撃が飛んでくる。 故に、先読みができない。 足払いを横っ飛びでかわす。 バックハンドブローをライフルで防ぐ。 だが、一つだけ問題がある。 衝突の瞬間、きめぇ丸の指が一本あらぬ方向へ曲がった。 着地の瞬間、きめぇ丸の高下駄に亀裂が入る。 生身のゆっくりではこの戦闘に体がついてこられないのだ。 言ってしまえば、きめぇ丸の身体が『壊れる』まで凌ぎ切ればいいのだ。 だが――― (そんなのは勝利と言わない―――!) 関節の防塵シールドをパージする。 左目の前を揺れているモノクルを引きちぎる。 「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙―――!!!!」 発せられたのは、久方ぶりに自分の口から出る『声』だった。 ―――――――――――― ―――お互いに、焦りが見え始めていた。 きめぇ丸は攻撃の手を緩められない。 なぜなら、『あくま』の攻撃は防御しきれないから。 防戦に回った場合、いつかは食らってしまうであろうその一撃で決着がついてしまう。 それ以前に、自分の身体のあちこちで悲鳴が上がっているのだ。 一度止まれば二度と動けなくなるだろう。 何としてでも、それまでに決着をつけなければならない。 うどんげは攻勢に出られない。 なぜなら、きめぇ丸の攻撃は全て急所狙いだから。 下手に攻撃に出れば、鋭く、短く、的確に頭部を狙ってくる一撃に倒されるであろう。 しかし、そのオーバースピードを駆使するきめぇ丸はそう遠くないうちにダウンする。 自分が勝つには、正確に言うのなら自分が相手を『倒す』には時間がない。 ―――お互いに、充実した時間を過ごしていた。 交わされる言葉はない。 しかし二匹は致命的なまでにお互いを理解していた。 (ようするに、ほんきになりたかったのですね) (要するに、本気になりたかったのね) 中途半端に物事ができてしまうから。 ままならない遥かな高みには決して手が届かないから。 自分の力を、存在を、その全てをかけてまで何かをしようとは思わなかったから。 ―――お互いに、求める物は成功ではなかったのだ。 何をしても、何を見ても、満足が得られなかった。 なまじ理性があるために、できないことはしないから。 夢を見ることができないから。 希望を持つことができないから。 だからこそ、なればこそ。 ((今この時がいつまでも続けばいい)) 我武者羅に戦うことが、こんなにも楽しいことだったなんて。 しかし、終わりは当然訪れる。 何本目かわからない木の枝をつかんでいたきめぇ丸の右腕。 それがうどんげの何気ない牽制打とぶつかる。 (しまっ―――) 静止している状態ならともかく動体に当たった腕は、肘の部分があらぬ方向へ折れた。 うどんげは、その刹那を確かに見る。 それでも、湧き上がってきた感情がいつも通りの強靭な理性によって塗りつぶされる。 「がっ…!」 回し蹴りではない。左のハイキックがきめぇ丸の胴に突き刺さった。 その衝撃できめぇ丸は数メートル飛ばされる。 飛行能力を持つがゆえの、体重の軽さのせいだ。 そのまま地面を数回バウンドした後、気に頭を打ち付けて止まる。 どっ、とうどんげがハイキックの姿勢から尻餅をつく。 未だ、身体には傷一つなかった。 (勝った……?) 身体に異常がないことをシステムで確認しようとし、モニタを兼ねているモノクルがないことを思い出す。 しかし、目の前で横たわるボロボロのきめぇ丸を見たら拾いに行こうという気になれなかった。 うどんげは静かに立ち上がり、きめぇ丸に歩み寄る。 左腕はなく、右腕もその機能を失っている。 それだけではない。 全身に裂傷と打撲があり、元の姿など想像もつかないほどである。 このような状態で、あれほどの攻勢に出ていたのか。 うどんげは初めて恐怖する。 きめぇ丸は、強い。 「―――おや、とどめをささないのですか?」 首だけを動かしてうどんげを視界に入れるきめぇ丸。 その口調はあまりに穏やかすぎた。 ―――仮にも殺しあっていた間柄なのに。 ―――なんでそんなに満足そうなの。 「ひとつ、みのうえばなしでもしましょうか」 その言葉を最初に、きめぇ丸は淡々と自らの過去を語った。 世界を津々浦々と旅しながらも、何一つ得るものがなかったことを。 ゆっくりの群れも、人間の街も、それ以外の場所にも自分の居場所がなかったことを。 「わたしのようなものになってしまうと『いきているいみ』なんてものをかんがえてしまうのですよ」 声の出せないうどんげを余所に、きめぇ丸は喋り続ける。 しかし、うどんげは先ほどとは打って変わって、正反対の感情をきめぇ丸に向けていた。 鬱陶しかった。 耳障りだった。 殺してやりたかった。 「わたしはここでしぬうんめいのようですが、あなたはまだいきなければいけないようです」 ―――やめろ。 ―――やめて。 ―――それ以上は聞きたくない。 「しょうじきにいうと、わたしは『し□□く□□□□□□のです』」 パン、と銃声がした。 その音に驚いた鳥が数匹飛び立ってゆく。 ライフルの引き金を引いたうどんげは、そのまま 研究所の人間が回収に来るまで立ちすくんでいた。 ――――数日後、某時刻、研究所内―――― 「また、その録画か?」 「ええ、まあ」 「空き缶くらいは片付けろよな。 何か危ない研究してるみたいじゃないか」 モニター前の椅子に座っている研究所員の周りには大量のコーヒーの空き缶が転がっていた。 それだけでなく、書類や、ディスク、ファイル、資料などが山積みにされている。 「そのきめぇ丸、殺したのはもったいなかったかもしれんな」 「そうですね」 録画された画像の中で、きめぇ丸とうどんげが衝突していた。 その攻撃一つ一つが、お互いの命を脅かしている。 「で、ソースの見直しはどうだ?」 「これで77回目ですが、異常なしです」 「異常はあるだろ?」 「結果には。だけどプログラムソースに変化はまったくなし。 ……ああ、これもだ」 再生を一時停止し、メモを取る。 「このモーション、本当に入ってないんだな?」 「ええ、この左のロングフックでの牽制、その後にこんなモーションのローキックがつながるはずがありません」 「忘れてるってことは……」 「ないです。少なくとも私が作った戦闘プログラムにこんなコンビネーションは組み込まれてないはずです」 「じゃあ、やっぱり被検体が自分で考えたってことになるんじゃ?」 「しかしなんだかんだ言って動いているのは機械なわけですよ。 アーマーをロックさえすれば動けなくなりますし、人間に危害は加えられない。 今映ってる攻撃行動は禁止まではされてないにせよ、推奨アクションを全く無視している。 止まりはしないまでも、モーションに遅れが出てもおかしくないのに……」 「ふーん……」 「ああ、特にこれです」 「ん?この動き、何か変なのか?」 「よく見てください。モノクルを喪失して左側が見えていないはずなのに普通に左側の攻撃をガードしている」 「ああ……角度は?」 「視界の角度は………このラインです」 「見えてないのに防げてるってことか?」 「そうです。どうもこのきめぇ丸も、左側が見えていないことを期待して攻撃したみたいなんですけど 普通に反応してますから……」 「いや、待て、今のところ、もう一度コマ送りで見せてくれないか?」 「ああ、はい。行きますよ?」 「…………………」 「…………………」 「………………そこ!」 「え?」 「ミッションレコーダと合わせてみてくれないか?」 「はい、同期します」 「ほれ、こいつ、攻撃が始まる前からガードモーションに入ってないか?」 「えー56724.773秒……確かに、ここでモーション開始命令の変数が上がってますね。 ああでもこれって、先読みしただけじゃないですか?」 「いや、お前も言ってたろ?このきめぇ丸は同じ攻撃は二度三度出すことがないって」 「ああ……でも、被検体があえて左からの攻撃を誘ったとかないですか?」 「見えてない側の攻撃をか?」 「うーん………」 考え込む二人の研究者。 結局何日たとうとも、その答えが出ることはなかった。
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術者が「鈴仙・優曇華院・イナバ」であるスペルカード 狂符「幻視調律(ビジョナリチューニング)」 狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」 散符「栄華之夢(ルナメガロポリス)」 幻惑「花冠視線(クラウンヴィジョン)」 赤眼「望見円月(ルナティックブラスト)」 波符「赤眼催眠(マインドシェイカー)」 惑視「離円花冠(カローラヴィジョン)」 月眼「月兎遠隔催眠術(テレメスメリズム)」 迫符「脅迫幻覚(オブセッショナー)」 喪心「喪心創痍(ディスカーダー)」 「月朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」 長視「赤月下(インフレアドムーン)」 生薬「国士無双の薬」
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←戻る 個人シリーズ(うどんげ):総数42 うどんげの単体絵を集めたシリーズ。 重すぎるので分割。 パーティキャラは「個人シリーズ」に。 敵キャラは「個人シリーズ(2)」に。 番外は「個人シリーズ(3)」に。 トリックアートシリーズ は含めない。 個人シリーズ(うどんげ):総数42うどんげ コメント うどんげ +... お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/903 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1119 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1367 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1732 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/1807 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2640 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/2670 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3006 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3020 お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3235 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3497 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3503 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3511 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3528 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3529 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3540 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3548 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3582 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3663 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3775 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3890 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/3900 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4022 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4025 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4077 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4151 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4188 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4236 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4412 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4466 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4531 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4564 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) お絵かきBBS/お絵かき掲示板ログ/4571 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (idth=500) ニコニコRPG うp掲示板より No.826 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (jpg) ニコニコRPG 交歓所より No.95 (練習)ニコニコRPGお絵かき掲示板より No.208 OB1212069945531.png No.221 OB1212163535341.jpg No.231 OB1212317743534.png No.367 OB1213089273526.jpg No.598 OB1215614621062.png No.671 OB1219559577312.png コメント 名前 コメント ←戻る
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ぴこぴこ☆☆うどんげいん サークル:Rhyth Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 01 Lunatic Red 3y3s Mitsu☆ 東方永夜抄 狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon [04 20] 02 wonder little fighter Sho-U 東方星蓮船 小さな小さな賢将 [03 02] 03 お宇佐さまのお留守番-Colorful PSG Remix- Mitsu☆ 東方花映塚 お宇佐さまの素い幡 [05 00] 04 Triangle Hearts Sho-U 東方妖々夢 幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble [04 15] 05 こいよみっ!-off vocal mix- Mitsu☆ 東方地霊殿 少女さとり ~ 3rd eye [04 40] ハルトマンの妖怪少女 詳細 コミックマーケット77(2009/12/30)にて頒布 イベント価格:200円 ショップ価格:220円(税込) レビュー 名前 コメント
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俺と最初のクラン(NightHawk)のときからの知り合い なのでSAでは一番仲がよかった人 最初は もうすぐ本番です という名前だった Forwardになってから にゃんにゃん★ に変更(俺のmyonnmyonnをパクった この名前はまだForwardに残ってます この人に東方を勧めたのは俺(最初は知らなかった 見事にはまってくれました ずっと一緒にやってきたが、今はリアルに目覚めたみたいでネトゲは やらないそうです(けどエロゲはやるそうです あと、おやすみ君とリアだそうです byみょん 「おじょうちゃん、パンツ何色?」 「パンツはいてません」
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妖夢・うどんげの章 難易度:★★★ 毎日幽々子のお世話で忙しい妖夢。 このままでいいのかと、祖父の事で想いにふけることもあった。 そこを訪ねてきたうどんげ。 うどんげの[狂気の瞳]は妖夢に何を見せるのか!? 妖夢・うどんげの章第1試合 西行寺快食の友(西行寺) VS 二羽のウサギチーム(二兎)自軍メンバー 敵メンバー 特殊補正 習得する技 攻略 第2試合 西行寺快食の友(西行寺) VS 幻想郷警備隊(警備)自軍メンバー 敵メンバー 習得する技 攻略 第3試合 西行寺快食の友(西行寺) VS 永遠亭・白玉楼連合(永玉)自軍メンバー 敵メンバー 特殊補正 習得する技 攻略 備考 第1試合 西行寺快食の友(西行寺) VS 二羽のウサギチーム(二兎) 自軍メンバー 妖夢 幽々子 リリー・W、ほか毛玉(GK妖精) 敵メンバー 11.てゐ、9.うどんげ、ほかウサギ ツートップ 特殊補正 てゐ:[シュート+100][ファンブル+50] てゐ(ロビングイベント):[ドリブル+20][パス+5][自動カット+25] うどんげ:[ドリブル、パス+5] 習得する技 芸術的ドリブル(妖夢) シナリオ開始時に自動で習得。 パッチ無し時に妖夢の章クリアまでプレイした時は習得できなかったが 2-18-0パッチを当てた後、再度シナリオ開始時に習得していた。 (補足あればお願いします) ロビングシュート(てゐ) てゐがGKと一対一になると習得。 走破モードでも非常に強い技なので絶対に覚えさせよう。 てゐの突破力は正直心もとないのでわざと1v1にしてあげよう。 攻略 わざと一点取らせても妖夢なら名無しキーパー相手なので点を奪えます。 安心して攻めましょう。 (2-16-0) ロビングシュートを幽々子がカバーで止めたところ シュート入れた時やコーナーの編成画面の前に、 てゐが入れた時のムービーが流れるバグを確認。 その後の動作などには影響はありませんでした (2-16-0) てゐにわざと突破させても必殺パスの確立が高く、なかなか1v1になりません。 ですのでゴール前で、てゐにわざとパスしてあげるといいかも知れません。 (2-18-0) 余談ですが、てゐのロビングシュートが外れても次にゴールを決められると(誰でもいいらしい) 普通に会話イベントが。妖夢の「ば・・・ばかな」~の会話ですw 味方がゴールしても、↑のイベントが出ましたw 第2試合 西行寺快食の友(西行寺) VS 幻想郷警備隊(警備) 自軍メンバー 妖夢、うどんげ、てゐ、リリー・W、ほか毛玉(GK妖精) 敵メンバー 10.小兎姫、ほか妖精 ハクレイタイプ 習得する技 なし 攻略 小兎姫には攻撃の能力がないので何の問題もない。 とはいえ味方GKは名無しなので普通のシュートも入れられる場合がある。 妖夢、うどんげで素直に攻めればよい。リリーの育成にもちょうどいい。 (2-18-0) 小兎姫はスルーを多用し、名無しがシュートを撃ってくることが多かった。 スルーを使われると味方GKでは止められないことが多いので、 思い切り攻めたほうがいい。中途半端な点差では逆転されるかもしれない… それほど難しい試合ではないが、油断禁物。 第3試合 西行寺快食の友(西行寺) VS 永遠亭・白玉楼連合(永玉) 自軍メンバー 妖夢、うどんげ、リリー・W、ウサギ(てゐの代わり)、ほか毛玉(GK妖精) 敵メンバー 11.てゐ、10.永琳、6.幽々子、ほかウサギ ハクレイタイプ 特殊補正 永琳:[高いボール-10][シュート-15][ファンブル+100] 幽々子:[高いボール、低いボール+10][ドリブル、パス、タックル+15][シュート-10][ファンブル+100] 習得する技 赤眼開花魂魄二代(妖夢・うどんげ) 妖夢かうどんげがPA内でパスを受けると習得。 消費ガッツが240*2とシュート系必殺にしては激しくないので多用できる。 逆に言えば敵GKが名無し以外の場合の信頼度もそれなり。 攻略 (2-11-0) 今回のパッチで赤眼開花の強化。 コストが安いのでオーソドックスにして打っていれば問題なく勝てる。 (2-4-0で攻略中) うどみょん合体シュートをゼロ距離で放っても相手キーパーがパンチング選ぶと止められます。 (100%ではないにしても) 正直、厄介です。本日八回のコンティニューをもってしても勝てません。 まず、どうやって相手からボールを奪うのか・・・どこにマークするのか・・・。 一切わかりません。誰か編集願う。 (2-12-1) 永琳は即だんまくで潰す。 てゐはゴール前で放置していてもパスを出すことが多い。 幽々子も直接点につながることはあまりしてこないはず。 赤眼が威力不足だと思ったら1VS1でLREや未来永劫斬も選択肢に入れよう。 基本問題ないと思うけどなぁ。 (2-17-0) ポストに気をつけて極力ゴール中央と平行になるように位置取ってワンツー>赤眼開花で点は取れるはず。 リリーWのレベルが高ければ高いボールのヘディングでも余裕で点を取れる。 パス回しの際、永琳・てゐの頭上だけは通さないように。余裕で奪われる可能性が高い。 永琳は必殺ドリブルの選択率が高いので比較的弾幕で潰しやすい。名無し二匹くらいにマークさせよう。 ただファウル後にフリーキック>即パスで永琳に送り返されることもままあるので根気よく。 てゐは必殺パスか空中戦にしか関わらず、ボールがあまり渡らないのでノーマークでもさほど脅威ではない。 幽々子は守備能力は高いがポジションがサイドMFなので必殺シュートを撃つ位置にいる可能性は低い。 味方GKは相変わらずザルでノーマルシュートでも入れられる可能性は少なくない。ある程度の失点は覚悟。 敵チームはパス回しが多いので守備時はカット重視にした方がボールを取りやすい。 (2-18-0) 妖夢をサイドに配置し、うどんげをセンターへ配置。 芸術的ドリブルで名無しをふっとばし、うどんげへセンタリングを上げて赤眼開花すればまず間違いなく点を取れる。 名有りキャラに関わるとほぼ確実にボールを奪われるため、 できる限り迂回しながらパスを回してこのパターンに持ち込めば得点を得ること自体は難しくない。 敵GKは名無しなので、無理に赤眼開花を狙わずともLREや高レベルリリーの浮き球ヘディングなどでも可。 あとは守備時にできるだけ名無しを狙い、名有りキャラは即だんまくで潰しておけばやりやすい。 …が、ある程度の失点は覚悟しておくべきだろう。 正直第1試合などよりもよっぽど「取られたら取り返す」な試合展開になる。 こちらの名無しが相手の名無しからボールを奪えるくらい成長していないと、 点取り合戦になり、ガッツの関係で負けてしまう場合が多い。 (2-18-0) とりあえず師匠が強すぎて泣ける。師匠に渡ったら弾幕以外潰しようがない、カットは壺中で吹っ飛ばされ、タックルは頭脳的ドリブルで無効化、PA入ったらワンツー→前宙orアポロで失点確定。 他にもゆゆさま→ワンツー→以下略とかてゐの地上シュートとか名無しの空中シュートでもあっけなく失点する、ありえねぇ…。 ゆゆさま以外はパスカット入ると即終了、師匠に至っては接近された時点でほぼ終了(みょんorうどんげ除く)。 辛い要素だけあって良いところは敵GKが名無しぐらい、キックオフ即未来永劫斬でたまに入ったりするw とりあえず運ゲーということで敵の行動とポストに祈れ。 (2-18-0) 色々考えた末永琳は潰せないと踏んで永琳は無視して他を潰す作戦に。てゐにタックル、名無しと幽々子にはカットで。永琳はパス率が低くドリブルで侵入してくる場合が非常に多いのであえて潰さず、キーパーと1対1でのドリブル選択を祈る。 陣形はダイアモンド(10リリー・11妖夢・9鈴仙、カウンター型)。 受動カットでもかなり奪えるため、ボールを奪ったら迂回してリリーに繋ぎ、妖夢or鈴仙が上がるのを待って縦パス一本→赤眼開花のパターン(ほぼ決まる)。妖夢と鈴仙のガッツは赤眼開花以外に極力消費しない方向で(タックルとカットは2回に1回くらい)。 受動カットが多発した理由は味方名無しのほとんどが毛玉(唯一のうさぎも高レベル)だということもあると思う。非常に優秀。 結果永琳空中なし、永琳地上はドリブル×2を弾きシュート×1がポスト、幽々子のドリブル×1を阻止、空中必殺シュート×1をまさかのパンチではじき、なんとスコアは9-0。 コメントによってここまで難易度に差があるように見えるのはサブシナリオのプレイ順もあるのだろうか? (↑の場合はサブシナリオ8つ目、ノーコンティニュー、リリーのLvは20。赤眼開花はイベント含めて8発打てた。1点は鈴仙がキーパーと空中対峙→ボレーではじいたところをリリーが押し込み。) 備考 クリア後、オールスターと走破初期メンバーに小兎姫追加。 最終更新: 2018年02月19日08時13分22秒
https://w.atwiki.jp/cookie_kaisetu/pages/128.html
https //www.bidong9.com/vodplay/314203-1-1.html [部分編集] 概要 正式名称は『東方動画[優][詠][抄]』(2010年3月14日)。 サークル「遊歩堂」が製作したアニメーション作品である。同じサークルの作品にプッシー☆がある。 FC2動画にあったモノレール☆の本編が実況されるようになった際、同じく東方のR18作品であったことから注目された。 東方のR18動画はMMD動画を除くと意外と少なく注目が分散され過ぎることも無かったためか、その他にもペット☆、やエッチな巫女☆といった動画が同様の風評被害を受けた。 内容は東方キャラによるフルボイスアニメ作品でありそこそこクオリティが高い。ただR18のエロアニメな上、ふたなり物であるため視聴には注意が必要、 [部分編集] + 登場キャラクター 鈴仙・優曇華院・イナバ:瑠月未来 八意永琳:小笠原麦 + 大まかなストーリー [部分編集] ニコニコでの扱い [部分編集] 本スレでの扱い [部分編集] 実況での扱い